• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

Molecular biological analysis of gastrointestinal neuroendocrine tumors and development of new therapeutic drugs

Research Project

Project/Area Number 22K08835
Research InstitutionNippon Medical School

Principal Investigator

進士 誠一  日本医科大学, 医学部, 准教授 (80409193)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石渡 俊行  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (90203041)
志智 優樹  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (20887187)
佐々木 紀彦  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80639063)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords3D培養
Outline of Annual Research Achievements

消化管神経内分泌癌(NEC)は診断時に多くの症例で遠隔転移がみられる、極めて予後不良な疾患である。NECには通常の消化器癌に有効な抗がん剤の効果も乏しく、治療法は未だ確立していない。申請者らはこれまで大腸神経内分泌由来の培養細胞株(SS-2細胞)の樹立に成功し、3次元培養したSS-2細胞のスフェアではがん幹細胞マー カーのCD133が高発現していることを報告した。
NECに対する新規治療法の開発を目的に細胞表面に発現している糖鎖の役割や、糖鎖を標的とした薬剤開発、腫瘍微小環境についての検討を行なっている。令和4年度は、通常のヒト大腸癌培養細胞株(DLD-1, CACO-2, HCT-15, SW480, COLO-302)とヒト大腸NEC培養細胞株(SS-2)におけるEMTマーカー(E-cadherin, Vimentin)発現、ならびにがん幹細胞マーカー(CD133)発現をqRT-PCR法で検討した。その結果、通常の大腸癌培養細胞株におけるEMTマーカーの発現はさまざまであり、DLD-1細胞がE-cadherinを、COLO-320細胞がVimentinを最も高発現していた。SS-2細胞はE-cadherin高値の上皮系の性質を持つ細胞株であった。がん幹細胞マーカーについては、CACO-2細胞が他の培養細胞株と比較して有意にCD133が高発現していた。令和5年度は、3D培養を行い培地中に形成したスフェアを走査型顕微鏡による形態観察と機能解析を行なった。SS-2細胞は多数の腫瘍細胞が集簇したブドウの房状のスフェアを形成するのに対し、CACO-2細胞は穴の開いた野球のボールが集まったような特徴的な形態のスフェアを形成した。DLD-1, SW480, COLO-320細胞のスフェアは個々のがん細胞が集まった、結合の緩いスフェアを形成した。DLD-1, CACO-2, HCT-15細胞のスフェアでは、細胞増殖マーカーのKi-67陽性細胞は3D培養でより2D培養より多かった。今後、さらに3D培養したSS-2細胞と通常の大腸癌培養細胞のEMTマーカー発現、ならびにがん幹細胞マーカー発現の変化などについて検討する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

SS-2細胞の遺伝子発現解析を行う際の比較対象となる、通常ヒト大腸がん培養細胞株の準備と調整に時間を要したため、計画よりやや遅れていたが、調整が完了し3D培養を行い形態的解析と機能的解析を開始したため、計画よりやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

令和5年度に行った実験結果をもとに、ヒト大腸癌培養細胞株とヒト大腸NEC培養細胞株の3D培養を行い、EMTマーカー発現、ならびにがん幹細胞マーカー発現について検討する。さらに、SS-2細胞の糖鎖発現解析、プロテオーム解析を開始する。

Causes of Carryover

実験計画が最初の計画よりやや遅れており、次年度使用額が生じた。経費の主要な用途は消耗品で、培地、抗生物質、ウシ血性や培養用フラスコ、ディッシュ、ピペットなどのプラスチック器具、ガラス器具、遺伝子発現解析関連試薬の購入に使用する。また、研究成果の発表、および情報収集のため、国内学会への参加費として使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Morphofunctional analysis of human colon cancer cell lines in 3D culture2023

    • Author(s)
      進士誠一
    • Organizer
      第82回日本癌学会学術総会

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi