2022 Fiscal Year Research-status Report
肝細胞癌に対する血管新生阻害併用免疫療法における耐性機序の解明と新規治療法の開発
Project/Area Number |
22K08853
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
安田 里司 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30721576)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 泰子 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (10812315)
土井 駿介 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (70927805)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 肝細胞癌 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 血管新生阻害 / 耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
肝細胞癌に対する術前治療として,PD-L1阻害薬とVEGF阻害薬の併用治療を行った患者の腫瘍検体を用いて,免疫染色やreal time PCRを行うことで,腫瘍の抗原性(PD-L1, HVEM, CD200などの発現),腫瘍浸潤リンパ球(腫瘍浸潤リンパ球数,免疫細胞の種類と比率),リンパ球の表面に発現した種々の免疫チェックポイント蛋白(CTLA-4,TIGIT, LAG-3, TIM-3, BTLA),血管新生阻害効果 として血管新生因子のVEGF-A, B, C, VEGF-R1, R2, R3やPDGF発現,腫瘍血管数,VEGF/VEGF-R2にて誘導が促進される腫瘍免疫抑制性のTregや腫瘍随伴マクロファージ(M2),MDSCなどを調査する. 現時点では化学療法後に手術を行っている患者数が少ないため,まだ解析には至っていない.
それらと治療効果(無効例,奏効例, 耐性例(一時効果が見られた後に無効),コントロール(術前治療なし)に分類)との関連を解析する ことで,術前治療の効果と各因子との関連,さらには耐性の機序について明らかにできると考えている.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実際に化学療法後に手術を行った患者数が十分集積していない.
|
Strategy for Future Research Activity |
手術件数の増加,手術に至らない症例に対して組織生検,リキッドバイオプシーを行うことで解析を検討している.
|