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2022 Fiscal Year Research-status Report

食道癌術後反回神経麻痺の改善を目的とした羊膜細胞による神経損傷修復材の開発

Research Project

Project/Area Number 22K08863
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

谷山 裕亮  東北大学, 大学病院, 講師 (00622987)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 亀井 尚  東北大学, 医学系研究科, 教授 (10436115)
小澤 洋平  東北大学, 大学病院, 助教 (10757123)
戸子台 和哲  東北大学, 大学病院, 准教授 (50581641)
佐藤 千晃  東北大学, 大学病院, 講師 (60646800)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords羊膜 / 神経再生
Outline of Annual Research Achievements

本研究は食道癌の手術における反回神経損傷時の解決策として羊膜を用いた神経再生を検討することである。その検証としてラットの坐骨神経を損傷させて羊膜を被覆させた群と損傷のみの群で比較しその優位性を検討している。
評価方法としてSFI(坐骨神経機能指数=foot stamp)、NCS(神経伝導検査)の二つの手法で機能評価を用いている。SFIは簡便で機能を評価するのに優れているが、一部のラットは麻痺側の足を噛みちぎってしまう習性がありその対応に難渋している。NCSは縫合し閉創した神経を再度切開し癒着を剥離し露出するため、その時点で個体差がでないような手技が必要であったが、最近ようやく手技が安定してきたところである。
また損傷モデルとして圧挫モデルと切断縫合モデルを作成したが、圧挫モデルでは神経の回復が早く両者に差が認めづらい結果になったため、現在切断縫合モデルでの検討を進めている。
切断縫合モデルでも、顕微鏡下での縫合手技が安定するまで時間を要していたが、最近手技や結果も安定してきた印象である。まだ10例ほどの検討ではあるが、フォロー中期(6-10week)で羊膜群がコントロール群を上回っている結果となり、一部有意差があった。なおフォロー後半(-16week)にはほぼ同じ値に収束した。早期回復の効果が認められたが手技が不安定な状態での結果であり、これから数を増やしての検証が必要と考えている。
なお実績についてはまだ結果が出ていないため発表及び論文化には至っておりません。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

理想的な損傷モデルの作成や神経の縫合手技にやや時間を要しているが、徐々に安定した結果が出てきており、今後数を増やして1年内には結果が出せる状況になるかと思われる。

Strategy for Future Research Activity

今後切断縫合モデルでの羊膜の優位性を数を増やして検討する。
ある程度結果が出たら、次に羊膜の裏表や使用方法について工夫をして比較検討をする。
組織学的に神経の比較も行う。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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