2022 Fiscal Year Research-status Report
血管形成術後の慢性血栓塞栓性肺高血圧症再燃を肺動脈の微小血管抵抗指数で予測する
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22K08928
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
佐々木 健一郎 久留米大学, 医学部, 准教授 (70320190)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 肺末梢循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響で、本研究の対象となる慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)患者と非CTEPH患者の予定入院の中止や延期を少なからず余儀なくされた結果、本研究の説明機会に恵まれなかった。初回検査が実行できた対象者についても、1ヶ月後の計画検査入院の中止を余儀なくされることがあり、脱落扱いとせざるを得なかった。また、本研究で測定する微小血管抵抗指数や肺血流予備能検査に欠かすことのできない薬物負荷検査中においては予想以上の動悸や気分不良を認め、予定検査の完了に至らなかった事例を度々経験した。当初予定していたプロスタグランジン製剤による薬物負荷検査をアデノシン薬物負荷検査に変更することを試みたが、こちらの薬剤においても同様の症状出現が認められた。研究測定を正しく行うためには外的導入刺激によって十分な肺血管拡張状態を形成する必要がある。これら2剤の代用薬剤に関する過去の研究報告が見当たらなかったことから、これら2剤の中で投与方法の修正および適正検証実験を加える必要性が示唆された。以上のような経過で、研究初年度は想定以下の登録に終わった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響で、本研究の対象となる慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)患者と非CTEPH患者が予定入院の中止や延期を少なからず余儀なくされ、本研究の説明機会に恵まれなかった。また、本研究測定検査に欠かすことのできない薬物負荷検査中において予想以上の動悸や気分不良を認め、予定検査の完了に至らなかった事例を度々経験した。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症への公的対応変化(制限緩和)に伴い、対象患者入院数の増加や研究説明機会の増加が期待できる。
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Causes of Carryover |
研究測定のための検査予定日に合わせた測定材料購入の機会が少なかったため、本年度における購入使用総額が助成金額に到達しなかった。残金については次年度における研究測定材料の購入資金とする。
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