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2022 Fiscal Year Annual Research Report

M2マクロファージによる効率的大動脈瘤治療法の確立

Research Project

Project/Area Number 22K08933
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

所 正佳  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70919133)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 成田 裕司  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60378221)
緒方 藍歌  名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (70718311)
六鹿 雅登  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (80447820)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2023-03-31
Keywords大動脈瘤 / 細胞治療 / マクロファージ / 投与細胞数
Outline of Annual Research Achievements

大動脈瘤は動脈硬化の終末像で、慢性炎症により血管壁が脆弱化し瘤化する。瘤が破裂すると生命に危険が及ぶため、破裂の予防として人工血管置換術を行うが、手術侵襲が大きく、手術死亡率・合併症発症率は低くない。内科的アプローチとして、スタチンやACE阻害剤の投与が試みられているが、強力なエビデンスを持つ有効な薬物治療法はない。このような状況のもと、新たな低侵襲的大動脈瘤治療法の開発が望まれる。
これまでの先行研究で、抗炎症性M2マクロファージを用いた大動脈瘤に対する細胞治療の可能性が見出されたことから、本研究では、大動脈瘤に対するM2マクロファージ細胞治療法の確立を試みた。
6ヶ月齢以上のapolipoprotein E 遺伝子欠損マウスに、皮下浸透圧ポンプでAngiotensin-II 4週間持続注入し、大動脈瘤マウスを作成した。IL-4, IL-10, TGF-β1で分化誘導したM2マクロファージを腹腔内投与した。経時的に胸腹部超音波検査にて大動脈径を計測した。
投与細胞数の検討では、生理食塩水投与群と比べ、10万個投与群では大動脈瘤径の拡大傾向がみられたが、100万個投与群では瘤径拡大が有意に抑制された。100万個投与群と1000万個群では大動脈瘤径に差がなかったため、投与細胞数は100万個が最適であると判断した。また、投与M2マクロファージの大動脈瘤部位への集積は投与2週後が最大で、他臓器(肝臓や脾臓など)への集積も観察された。このことから、月1回の投与もしくは2週間毎の反復投与による方法が、より高い治療効果が得られる可能性が示唆された。

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Published: 2023-12-25  

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