2022 Fiscal Year Research-status Report
Proteome analysis of serum proteins adsorbed on DLC coated ePTFE surface to expand the medical application
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22K08936
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
迫田 直也 岩手医科大学, 医学部, 助教 (00839037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 泰宏 岡山大学, 大学病院, 客員研究員 (40534673)
中谷 達行 岡山理科大学, フロンティア理工学研究所, 教授 (50520920)
逢坂 大樹 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70839141)
笠原 真悟 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90233692)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Diamond-like carbon / カルボキシル基 / アミノ基 / タンパク吸着 / プロテオーム分析 / 異物界面 / ePTFE人工血管 |
Outline of Annual Research Achievements |
DLCは生体と同じく炭素と少量の水素を主体とした物質で、その表面は非常に非活性な状態であるが、実際の血管内皮表面はタンパクで覆われており、その表面にはカルボキシル基やアミノ基といった官能基が多数存在する。DLCコーティングにこれらの官能基を付加した方がより生体に近づいた(バイオミメティックな)DLCとなるのではないかと考え、カルボキシル基付加DLC、アミノ基を付加DLC(A-DLC)開発を試み、成功した。 DLC はextended polytetrafluoroethylene(ePTFE)界面を親水性に傾けるが、カルボキシルDLCではさらに親水性が向上しており、官能基付加は実際に界面に大きな変化を与えている事が確認されている。本年度は、アミノ基とカルボキシル基の両方が付加される両性DLCの開発を行ったが、アミノ基の最適化が予定よりすすんでおらず、両性DLCの開発も遅れている。そのため、予定していた、SDS-PAGE試験を行うことは見合わせている状況である。しかし、簡易TMT解析のプロトコールを策定し、測定外注先の島津テクノリサーチ社と打ち合わせを行い、合意を得ている。また、接触試験の回路を作成し、準備を整えている。両性DLC(Z-DLC)の開発が終了次第測定を行う予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Z-DLCの開発が遅延している。R5年度夏に簡易TMT試験は予定通り実施できる予定である。SDS-PAGE試験はR5年度同時に施行予定としている。
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Strategy for Future Research Activity |
Z-DLCの開発を終了次第、簡易TMT試験の実施が可能な準備を行っている。予定では8月ごろに実施可能である。SDS-PAGEも簡易TMT試験直前に施行することとしている。実験そのものは、長期にわたるものではないため、開発の遅れをとりかえすことは可能と考えている。
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Causes of Carryover |
本年度は前述の如く、両性DLCの開発が遅延したため、SDS-PAGE試験の施行ができなかった。次年度に繰り越して、SDS-PAGE試験の実行に使用させていただく。
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