2022 Fiscal Year Research-status Report
植込型補助人工心臓患者における血栓・出血合併症の新予測システム確立に関する研究
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22K08951
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
尭天 孝之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10904948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 稔 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40270871)
合田 圭介 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70518696)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 血小板 / 血栓凝集塊 |
Outline of Annual Research Achievements |
補助人工心臓装着後、血中に誘導される血小板凝集塊および血小板そのものの活性化をAI技術を駆使して画像的描出をすることに成功した。血小板の凝集塊をアゴニストへの反応により4種類に分類できることがわかった。その後、血小板の活性化と血小板凝集塊の種類がどのように臨床的に結果とむすびつくのか検討している。研究の精度を高めるために、さらに研究対象症例を増やし検討している。
また、急性循環不全で対外式膜型人工肺(ECMO)や補助循環用ポンプカテーテル・経皮的補助人工心臓を使用する状況が増加傾向にある。新しいデバイスであり、抗凝固薬の調整に関してはエビデンスのある指標はない。そのような中、どのように血栓凝集塊が作られ、血小板がどのように活性化するのか、画像的に評価することに成功した。今後の治療方針におおきく影響をあたえるパラメーターの構築に関与するものと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究対象症例を増やして解析する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究のプロトコールに合わせて、適切な症例があると積極的に研究対象とする。引き続き、同様の手順で評価を行い、研究サンプルの回収やデータの解析を継続的に行っていく。
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Causes of Carryover |
研究は継続しており、一定の研究成果を得ている。研究材料費や学会出張費やPublicationなどを含めて同様の予算が必要である。今後も活発的な研究を継続していく。 コロナの終息に伴い、海外出張も増加するものと考える。欧米のチームとも共同で研究を進めていく計画を考えている。
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