2023 Fiscal Year Research-status Report
血管再生療法を可能にする臨床応用可能な大量培養液からのエクソソーム単離法の開発
Project/Area Number |
22K08959
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
上野 耕司 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30736070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 治之 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (80565820)
溝口 高弘 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (90844796)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 細胞外小胞 / 血管新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
293T細胞を浮遊培養で培養し、その培養液からエクソソームの分画を限外濾過により、濃縮する実験を行った。 膜分画が100Kで、素材がPESおよびHydroasartでの培養液の濃縮の違いを検討した。293T細胞の浮遊培養により得た培養液1000mLを500mLずつに分けて、PESおよびHydroasartでの限外濾過の比較実験を行い、濃縮を行った。培養液500mLを約25mLに濃縮するのに、PESでは約155分の時間を要したが、Hydrosartでは約67分の時間を要した。濃縮前および濃縮後の培養液中のエクソソームの濃度をCD9/CD63 ELISA Kitで測定したところ、濃縮前の培養液中のエクソソーム濃度は1349pg/mLであった。濃縮後の培養液中のエクソソーム濃度は、100KのHydrosartで濃縮した場合は19327pg/mL、100KのPESで濃縮した場合は15487pg/mLであった。 PESの10Kおよび50Kでも同様の実験を実施したが、100Kによる限外濾過の方が、エクソソームの単離が良い結果であった、
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験室レベルのサイズの限外濾過装置で、培養液を濃縮しても、エクソソームが効率的に濃縮されている結果を得ることが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
限外濾過により濃縮したエクソソームの機能を確認する必要があると考えている。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、予定よりも、濾過膜や培地の購入費を抑えることができた為である。使用計画としては、エクソソームの機能解析に必要な試薬の購入費の予定である。
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