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2022 Fiscal Year Research-status Report

線維芽細胞の多様性理解に基づく肺線維症合併肺癌の病態の解明と治療戦略の探索

Research Project

Project/Area Number 22K08997
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

仲西 慶太  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (80868290)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 芳川 豊史  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (00452334)
榎本 篤  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (20432255)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2024-03-31
Keywords線維芽細胞 / Meflin
Outline of Annual Research Achievements

2022年度は、野生型マウスにLewis肺癌細胞株を皮下移植し、形成された肺転移巣の近傍の肺組織(=転移性ニッチが形成された肺)と、コントロールのD-PBSを皮下移植した後の転移無しの肺組織(=転移性ニッチが形成されなかった肺)をそれぞれRNS-seqを用いて、発現遺伝子の変化を網羅的に検索した。結果、転移性ニッチが形成された肺組織ではMeflinの発現が低下するということが分かった。
次に野生型マウスおよびMeflin KOマウスにLewis肺癌細胞株を皮下移植し肺転移を誘導する実験系を用いて、Meflin KOマウスにおける肺転移の頻度を野生型と比較し、線維芽細胞の多様性が転移性ニッチを形成している可能性について検証した。結果、両群において肺転移巣の個数に差は認められず、またIVISを用いた評価でも同様の結果であった。ただし原発巣のサイズはMeflin KOマウスで小さい傾向があり、解釈には注意が必要であると考えている。また野生型マウスおよびMeflin KOマウスにブレオマイシンを気管内投与し肺線維症を誘導する実験系においても肺転移の頻度の違いを調べているが、ブレオマイシン投与のタイミングによってこちらも原発巣のサイズが変化するため、今後更なる検討が必要であると考えている。
ヒトIPF合併肺癌手術症例の臨床病理学的データおよび組織検体を121例集積した。今後、免疫組織化学染色で線維芽細胞におけるMeflinの発現を評価し、長期予後との相関を解析する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

症例集積は予定通り進んでいるものの、免疫組織化学染色の評価・解析がまだできていないため。またマウスを用いた実験を更に進め、今後は合成レチノイドAM80の有効性の評価まで行っていく必要があるため。

Strategy for Future Research Activity

計画通りにヒト症例集積した組織検体を用いて免疫組織化学染色の評価を行っていく。また皮下投与+ブレオマイシンを用いて肺線維症を誘導するモデルはやや実験計画が煩雑となるため、皮下投与でなく尾静脈投与による肺転移巣形成のモデルに切り替える選択も考慮している。

Causes of Carryover

ヒト症例集積した組織検体における免疫組織化学染色に取り掛かれていないため、その分の物品費を来年度に繰り越しているため。

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Published: 2023-12-25  

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