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2022 Fiscal Year Research-status Report

ペリオスチンを基軸とした間質性肺炎合併肺癌に対する包括的治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 22K08999
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

舟木 壮一郎  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50464251)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大瀬 尚子  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10570559)
狩野 孝  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70528455)
新谷 康  大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90572983)
福井 絵里子  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90814591)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords肺癌 / ペリオスチン / 特発性間質性肺炎 / 上皮間葉移行
Outline of Annual Research Achievements

間質性肺炎(IP)合併肺癌に対するペリオスチン(PN)の機能解析を行うにあたり、まず間質性肺炎合併肺癌症例の手術による切除検体を用いて背景肺のPNの発現を調べることとした。方法は免疫染色とInSituHybridization(ISH)にて評価した。
PNには4種類のsplicing variant(SV)があり、Exon17と21がdeletionしているか否かでPN1~4に分類される。PNの機能解析を調べるにあたり、IP合併肺癌とIP合併していない肺癌のそれぞれの癌部と非癌部でのPNのvarinatによる発現に差があるかmRNAを調べてみた。
また、肺にかかる機械的刺激により、PNの発現に変化があるか否かの実験も行った。
当初、マウスによる肺切除モデルを予定していたが、培養細胞の伸展刺激装置が使用できる研究環境を得られたため、動物愛護の観点から、in vitroでの実験を行うこととした。これは、周期的に細胞皿が伸展・収縮を繰り返す機械であり、ちょうど呼吸による肺組織内にかかる伸展刺激を模していると考えらる。
そこで培養細胞株を用いて機械的刺激によるPNの発現を調べることとした。伸展刺激装置を用いた細胞培養するには培養皿底面が伸縮自在な特殊な培養皿が必要である。そのため肺癌細胞株を用いた静置状態での条件検討を行った。さらに上皮間葉移行による研究も予定しているためTGF-βなどサイトカイン刺激にてE/Nカドヘリンなどの上皮、間葉マーカーの変化を調べている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

臨床検体を用いた、免疫染色やISHを予定していたが、思いの外IP合併した肺癌症例が少なく、比較するほどの症例数が集まらなかったのと、ISHの条件検討に時間を要した。さらにPN splicing variantの比較では、非IP合併肺癌に較べIP合併肺癌ではPNが増加している傾向であったが、癌部と非癌部での有意差は認めなかった。 また動物実験に替わる細胞株による機械的刺激試験では新たな培養法のため条件検討に時間を要した。結果として、本研究に使用できることが明らかになり、まずは細胞株によるvitroの実験を開始した。またコロナ禍にて薬品、物品搬入に時間を要するなどの原因でやや研究が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

収得が不確実な臨床検体による細胞株樹立から、細胞株によりvitro実験を着実に進める。また、機械的刺激によるペリオスチンの発現変化についても、細胞伸展装置の実験条件が確立次第、行う予定である。

Causes of Carryover

コロナ禍にて、物品搬入に時間を要したことと、学会のオンライン化などにて旅費が浮いたなどの理由。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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