2023 Fiscal Year Research-status Report
末梢血を用いた免疫チェックポイント阻害剤効果予測法の開発
Project/Area Number |
22K09012
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
中村 晃史 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10803083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 成司 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60412011)
橋本 昌樹 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40461074)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害剤効果予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
抗PD-1抗体(オプジーボ)を始めとして、複数の免疫チェックポイント阻害剤が承認され肺癌治療は大きく変化した。様々な事前効果予測方法が報告されているが、我々はPD-1をネオアンチゲン感作マーカとして腫瘍から末梢血中を循環する極わずかなCD8+PD-1+細胞(1-3%)を抽出し、そのCD8+PD-1+細胞のTCR多様性解析(種類の豊富さ)をオプジーボ投与前の肺癌患者を対象に行った。オプジーボ奏功群は非奏功群と比較してCD8+PD-1+細胞のTCR多様性が高く、またPFS, OS共に有意差を持って延長していた。その後、抗CTLA4等の併用治療も承認されたため、本研究ではそれら併用も対象として末梢血中CD8+PD-1+ T細胞のTCR多様性解析が事前効果予測可能であるか検証する。また、同じ末梢血中CD8+PD-1+を用いて、inflammatory gene expression (GEP) を行い、血液サンプルのGEP解析で事前効果予測が可能か、またTCR多様性解析と組み合わせる事で、事前効果予測の精度が向上するかも検討する。本研究では抗CTLA4等の併用治療も対象として末梢血中CD8+PD-1+ T細胞のTCR多様性解析を行い、また、同じ末梢血中CD8+PD-1+を用いて、inflammatory gene expression (GEP) を行い、これらTCR多様性解析、GEP解析のデータを治療奏効、無効に分けて免疫チェックポイント阻害剤効果予測精度向上が可能か検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では抗CTLA4等の併用治療も対象として末梢血中CD8+PD-1+ T細胞のTCR多様性解析を行い、また、同じ末梢血中CD8+PD-1+を用いて、inflammatory gene expression (GEP) を行っている。奏功群と非奏功群を比較した場合、奏功群においてAPOC1、PVALB、 RABGGTB、SPRR1B、NOP56、SLFN12L等の発現が亢進し、RPS26、RBP7、OR10A7、 LCE4A、FAM27E2等の発現が低下していた。
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Strategy for Future Research Activity |
血液サンプルのGEPデータのパスウェイ解析を進めて、奏功群における有意なパスウェイの特定を進めると共に免疫チェックポイント阻害剤効果予測精度向上が可能か検証する。
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Causes of Carryover |
GEP解析を行うも本年内に解析結果が間に合わず繰越となった。繰り越した分は解析費用に充てる予定である。
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