2022 Fiscal Year Research-status Report
麻酔薬による肺がん患者免疫抑制の機序解明―プロポフォールとレミマゾラムを軸に
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22K09052
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
川越 いづみ 順天堂大学, 医学部, 教授 (10445520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 茂亮 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (30582209)
河内山 宰 順天堂大学, 医学部, 助教 (30821722)
福田 征孝 順天堂大学, 医学部, 助教 (80822296)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 免疫抑制 / 肺がん / 肺がん手術 / 麻酔薬 / レミマゾラム |
Outline of Annual Research Achievements |
がんの進行には免疫機能が関わっており、その治療に免疫療法も選択されることが一般的となっている。また同時に麻酔薬の免疫に与える影響についても様々な報告がある。本研究では、その麻酔薬が免疫機能に与える影響を検討する。麻酔薬の免疫に与える影響についても様々な報告があるが、今回比較する麻酔薬は静脈麻酔薬のプロポフォールとレミマゾラムとした。 プロポフォールは以前からも広く使用されている麻酔薬であるのに対し、レミマゾラムは2020年より本邦で世界に先駆けて発売された超短時間作用型ベンゾジアゼピン系静脈麻酔薬である。研究内容は呼吸器外科で肺がん手術を受ける患者を対象とし、2種類(プロポフォール、レミマゾラム)の麻酔薬を用いて前向きコホート研究を行っている。 適応基準を満たした肺癌患者の手術において、ランダムに静脈麻酔薬を振り分け、手術の前と後で血液を採取し、白血球分画を測定し、末梢血中の好中球・単球・リンパ球数のおよび白血球における割合を比較している。末梢血単核球をフローサイトメーターににて、D4/CD8比、ナイーブ・メモリー細胞比を算出し、T細胞の疲弊状況等を評価している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、血液検体の採取、保存、データ収集をしている。目標150症例のうち2点で140症例までを収集。フローサイトメーターは指導の元、末梢単核球のCD4/CD8比、ナイーブ・メモリー細胞比、T細胞の疲弊状況についても同時に解析をしている。 同時に背景因子のための臨床データの収集も行っており解析準備も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集を終了させ、解析する。フローサイトメーターでの単核球の術前・術後の変化、静脈麻酔薬だけでなく、その他の免疫機能に与える影響を検討する。来年度後半にフローサイトメーター、末梢血中の白血球分画のデータをまとめ国内外の学会にて発表する予定である。
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Causes of Carryover |
主に解析の抗体や試薬や資材に使うための予算が繰り越しになっている。 2023年度初めにはデータ収集を終えて解析と統計を行っていく予定である。
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