2023 Fiscal Year Research-status Report
2型糖尿病合併心筋におけるデクスメデトミジンのポストコンディショニング効果
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22K09100
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
吉川 裕介 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40721759)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | デクスメデトミジン / 虚血再灌流障害 / ポストコンディショニング / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究全体の進捗はやや遅れている.マウスにおける心筋虚血再灌流障害モデルは確立した.まずは,健常マウスに対してデクスメデトミジンのポストコンディショニング効果を検証した.虚血後,再灌流前に投与されたデクスメデトミジンは,再灌流後の心筋梗塞サイズを縮小させることを確認し,健常マウスにおいては,デクスメデトミジンはポストコンディショニング効果を発揮することを確認した.今後は,DMマウスで同様の効果を検証するとともに,慢性期における心筋リモデリングに与える影響についても合わせて検討していく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
心筋虚血再灌流障害モデルの確立に時間がかかったことに加えて,臨床業務の増加による研究時間の減少が原因と考えられるが,モデルは確立したため,今後は速やかに研究を推進できる予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,予定通り,糖尿病マウスにおける虚血後投与のデクスメデトミジンの心筋梗塞サイズの縮小効果を検証するとともに,慢性きの心筋リモデリング効果についても合わせて検証していく.
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Causes of Carryover |
動物使用スケジュールの変更につき前倒し請求を行ったが,最終的に前年度の繰越分でやりくりが可能となったため
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