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2022 Fiscal Year Research-status Report

敗血症性心筋障害におけるエンドセリンA受容体拮抗薬の効果と機序の解明

Research Project

Project/Area Number 22K09113
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

岡島 正樹  金沢大学, 医学系, 教授 (00361999)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 谷口 巧  金沢大学, 医学系, 教授 (30301196)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsエンドセリン / 敗血症 / 心筋障害
Outline of Annual Research Achievements

敗血症の死亡率は高く、特に敗血症性心筋障害を合併した場合に顕著であるが、未だその発症機序は不明である。我々は以前、外因性エンドセリン-1がエンドセリンA受容体を介して心筋酸素需給バランスを破綻させることを報告した。敗血症においてもET-1が高値を示すことから、敗血症性心筋障害の発症機序にETA受容体が関与している可能性があり、この受容体を拮抗すれば、生存率改善の新たな治療戦略となるのではないか、と着想した。今回、虫垂結紮穿孔による敗血症モデルにおいて、ET-1が敗血症性心筋障害に関与し、ETA受容体拮抗薬が敗血症性心筋障害を軽減するか否かを評価し、その機序を検討する。覚醒犬において、ET-1を病的濃度に達するまで投与すると、心筋酸素消費量の上昇に見合うだけの冠血流増加反応が得られず、心筋酸素需給バランスが破綻することを示し、それがETA受容体を介することを報告した。また、敗血症では、血中や心筋組織中のET-1濃度が上昇することが報告されている。よって、敗血症により、心筋酸素消費量が増加するにも関わらず、血中・組織中ET-1濃度が上昇し、ETA受容体を介して冠血流増加反応を抑制してしまい、結果心筋酸素需給バランスを破綻させることで、心筋障害を生じるのではないか、と考えた。
以上より、我々は、①敗血症性心筋障害発症時、ET-1の血中・心筋組織濃度が高くなるか否か、②ETA受容体拮抗薬が敗血症性心筋障害を改善するか否か、③改善した場合、その機序にアポトーシスや酸素需給バランス破綻の関与があるのか否かをin vivoで明らかにする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

県内のCOVID-19クラスター対策、COVID-19病棟の重症患者アドバイザー、およびSARS-CoV-2パンデミックにおける救急医療の立て直しのための診療および管理を含む他業務による時間的制約のため、予定が大幅に遅れ、現在モデル作成の確立を試行してる。

Strategy for Future Research Activity

まずは、モデルの確立に努める。

Causes of Carryover

前記のごとく研究の進捗が遅れている。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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