2022 Fiscal Year Research-status Report
Refeeding症候群高リスクの重症患者に対する至適栄養療法の多施設介入研究
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22K09152
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
若竹 春明 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (80537001)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | Refeeding症候群 / 重症患者 / 低栄養 / 栄養療法 / プロトコール / 栄養評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、4年間の研究期間で栄養制限プロトコールがRefeeding症候群のリスクをもつ重症患者においてどの程度Refeeding症候群の発症や予後改善に寄与するか検証することを目的としている。段階的に研究・発表を進めており、3段階での研究進行を検討している。その第一段階のデータ収集が終了した。単施設での栄養制限プロトコール開始前におけるRefeeding症候群のリスクと発症の関係を解析しており、その結果をまとめ次第、学会発表を予定している。 また、研究参加施設においてRefeeding症候群のリスク因子を取得するための教育、収集方法を整備し、データ収集のためのシステムが1施設でほぼ整いつつあるため、データ収集に向けて動き始めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1施設におけるプロトコール前のデータ集積が終わり、中間報告という形にはなるが、ベースラインのデータを発表する予定としている。また、参加表明施設1施設において、データを集積するシステムが整いつつある。概ね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
栄養制限プロトコール開始前後の評価に関して、聖マリアンナ医科大学生命倫理委員会へ研究申請をしており、現在承認待ちの状態となっている。承認され次第、プロトコール開始後2年経過した聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院におけるプロトコール開始後のデータ収集を行い。プロトコール開始前後でどの程度、Refeeding症候群が減ったか、予後改善に寄与したか検証を予定している。2023年度中のデータ収集を課題としているが、働き方改革などもあり、データ収集の人員を確保することが課題である。 研究参加施設において教育やデータ収集のためのシステムが整った施設では、データ収集を開始する。また、ベースラインのデータ収集の目処がついたところで、栄養制限プロトコールを開始運用する。
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Causes of Carryover |
現在解析しているデータを今後関連学会等で発表を予定しており、交通費・参加費などに使用することを予定している。また、COVID-19による制限も解除されてきたので、国際学会等での意見交換、発表も検討している。 働き方改革などもあり、本学の職員だけではデータ収集が間に合わないので、学会などで栄養療法に精通している医療スタッフにデータ収集などを協力してもらい、そのための謝金として一部を使用する。
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