2022 Fiscal Year Research-status Report
Examination of the protective effect of dexmedetomidine against organ injuries in sepsis
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22K09172
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
鈴木 武志 東海大学, 医学部, 教授 (80327600)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 敗血症 / 臓器障害 / デクスメデトミジン / 交感神経 / 臓器保護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、マウス敗血症モデルを用いて、中枢性の交感神経抑制作用を有する鎮静薬である、デクスメデトミジンの臓器保護効果を検討することを目的としている。研究代表者は、敗血症モデルの研究にこれまで従事していた経験があり、敗血症モデルの作成を含めて研究遂行に支障はない。また、デクスメデトミジンと異なる機序にて交感神経を抑制する作用を有するβ遮断薬投与が、敗血症心筋傷害を抑制することを示しており、本研究では、デクスメデトミジンが臓器保護作用を発揮することを証明できると考えている。実際に研究を遂行していくうえで、研究代表者の指導のもとに実際に研究を遂行してもらう人材を確保する予定でったが、依頼予定であった者が他の研究にも従事しており、本研究に費やす時間を確保できなかったために、2022年度においては本研究を進めていくことが困難な状況となってしまった。今年度は、本研究を開始する見込みがあるために、すぐに研究を開始できるよう環境整備を行い、再度プロトコールを見直して問題ないことを確認した。今年度はまず、敗血症モデルに投与するデクスメデトミジンの投与量の調整を行い、最終的な至適投与量を決定する。また、心機能評価の要である、エコーによる評価において、まずは健康マウスにて評価できるかどうかを確認し、どの画像を用いてどのパラメーターによって評価していくべきかを決定する。これらの準備が整えば、すぐにでも臓器障害を評価する本研究を開始できるものと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
人材と時間の確保が困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究を行ううえで必要な人材と時間の確保が最優先事項である。
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Causes of Carryover |
2022年度は人材と研究時間の問題から研究を進めることが困難であったため、次年度使用額が生じた。今年度は研究を開始する予定であるため、それに必要な動物購入や試薬購入に使用予定である。また、可能であれば、心機能評価に必要な小動物用超音波高解像度イメージングシステムを今年度予算と合わせて購入したい。
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