2022 Fiscal Year Research-status Report
Novel Therapeutic Strategies through Pericyte Modulation and Apoptosis Prevention in Acute Encephalopathy
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22K09194
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
山中 岳 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70349512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 芙友子 福岡大学, 薬学部, 准教授 (70412575)
黒澤 裕子 東京医科大学, 医学部, 講師 (90623108)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 急性脳症 / ペリサイト / サイトカイン / 血液脳関門 / PDGFRβ / CD13 |
Outline of Annual Research Achievements |
けいれん重積型急性脳症(AESD)は感染症を契機に発熱を伴うけいれん重積にて発症し、7割に神経学的後遺症を残す重篤な疾患である。その病態は未だ明らかではないが、炎症性サイトカインや血液脳関門(BBB)の障害の関与が示唆されている。 “ペリサイト”(血管周皮細胞)は、内皮細胞を裏打ちしてBBBのタイトジャンクションを強化するだけではなく、中枢での免疫応答に寄与していることから、本年度はペリサイトと急性脳症の関連について検討した。AESD群5例とコントロール群15例のペリサイトのマーカーであるPDGFRβ(plasma platelet derived growth factor receptor β)とCD13 (aminopeptidase N)をELISA法にて測定した。AESD群ではコントロール群と比較して、PDGFRβが低く、CD13が高い傾向が確認された。さらにAESD患者における脳内PDGFRβ発現変化を検討するため、AESD患者の血清もしくは髄液を無血清培地で10倍希釈し、ヒト由来脳ペリサイトに負荷し、24時間もしくは56時間培養し、ペリサイトの形態学的変化とPDGFRβ mRNA発現量を検討した。明らかなペリサイトの形態学的変化は確認されなかったが、PDGFRβ のmRNA発現量がコントロールと比較して低い傾向が認められた。症例を蓄積し今回の結果の再現性を確認すると共に、ペリサイトの形態学的変化が確認されなかった要因についても改めて検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ペリサイトのマーカーであるPDGFRβとCD13の検討は順調に進んでいるが、フローサイトメトリーによるサイトカインの解析が行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は症例数をさらに増やし、再現性を確認すると共にフローサイトメトリーなどのサイトカインの解析と併せて検討する予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度はフローサイトメトリーのサイトカインの検討を行っていないため、次年度使用が生じた。2023年度はフローサイトメトリーの試薬を購入し、解析を行う予定である。
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