2023 Fiscal Year Research-status Report
Novel Therapeutic Strategies through Pericyte Modulation and Apoptosis Prevention in Acute Encephalopathy
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22K09194
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
山中 岳 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70349512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 芙友子 福岡大学, 薬学部, 准教授 (70412575)
黒澤 裕子 東京医科大学, 医学部, 講師 (90623108)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 急性脳症 / ペリサイト |
Outline of Annual Research Achievements |
けいれん重積型急性脳症(AESD)の病態は未だ明らかではないが、炎症性サイトカインや血液脳関門(BBB)の障害の関与が示唆されている。“ペリサイト”(血管周皮細胞)は、内皮細胞を裏打ちしてBBBのタイトジャンクションを強化するだけではなく、中枢での免疫応答に寄与している。 昨年度はペリサイトと急性脳症の関連について検討し、AESD群ではコントロール群と比較して、PDGFRβ(plasma platelet derived growth factor receptor β)が低く、CD13 (aminopeptidase N)が高い傾向を見出した。本年度は Brefeldin Aを用いて細胞内染色後、フローサイトメトリー (FACS Canto II TM, Becton, Dickinson, NJ, USA) にて末梢血単核細胞 (単球, CD4/CD8T細胞など)のIL-1β、TNF-αなどのサイトカイン産生能、LPS刺激などによるサイトカインの反応性について解析した。また、血漿のサイトカインについてもBioplex法にて網羅的に解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
AESD患者の集積が進まず、フローサイトメトリーの検討は症例数が少なく、統計学的な解析は行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、症例を蓄積しその他の結果の再現性を確認すると共にフローサイトメトリーについても統計学的な解析を行う。また、in vitroの検討にてペリサイトの形態学的変化などについてBBB共培養モデルで検討する予定である。
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Causes of Carryover |
AESD患者の集積が進まず、フローサイトメトリーや各種ELISA法の試薬を使用する量が予定よりも少なかったため次年度使用が生じた。次年度はフローサイトメトリーや各種ELISA法の試薬とBBB共培養モデルに使用するヒト由来脳ペリサイトを購入予定である。
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