2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of innovative treatments using next-generation exosomes for cerebral infarction
Project/Area Number |
22K09239
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
鵜飼 亮 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30896113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 祐典 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20538136)
本望 修 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 骨髄間葉系幹細胞 / エクソソーム / 脳梗塞 / 神経栄養因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
①実験的脳梗塞モデルに対する骨髄間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cell:MSC)の経静脈的投与による治療効果②神経栄養因子を含む種々のタンパク質が内包されているMSC由来エクソソーム(MSCexo)の経静脈投与による神経損傷に対する治療効果が報告されている。本研究では、神経損傷に対するさらなる治療効果を得るために,神経栄養因子高発現を起こす遺伝子改変MSC由来エクソソーム(遺伝子改変MSCexo)などを用いて、実験的脳梗塞モデルに対する治療効果を検証する。さらには、MSC併用下でのMSCexo、遺伝子改変MSCexo療法の治療効果を検証する。解析方法は生化学的解析(ELISAなど)、行動学的解析(トレッドミルなど)、MRI解析(DTIによる神経線維数の変化など)を用いて、以下の方法を予定している。 方法1:種々のMSCexoによる治療効果の比較解析、方法2:MSC治療との併用下におけるMSCexoの効果の比較解析、方法3:種々のMSCexoの網羅的miRNA解析、プロテオーム解析 本年の研究成果に関して、①実験的動物モデルの作成、②治療に十分な量のエクソソームを確実に回収するためのプロトコールの確立(十分量を確保するための細胞数の検証、超遠心時間の再調整)、③回収したエクソソームの確認(エクソソーム溶液内に含有されるタンパク質量の測定、MSC由来エクソソームのマーカーの確認、電子顕微鏡での肉眼的確認)を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
機材の予期せぬ故障があったが、おおむね予定通り進展している
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Strategy for Future Research Activity |
今後の計画としては、実験的脳梗塞モデルへのMSCexoならびにMSC投与を行い、in vitro、in vivoでの検討をすすめていく予定である。また、同時にMSCexoの網羅的プロテオーム解析ならびにmiRNA解析を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度では、海外で行われる学会への費用を計上していたが、渡航制限により出席が出来なかったことが挙げられる。次年度は海外学会への出席ならびにさらなるデータの蓄積を計画している。
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