2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of new treatments for medulloblastoma targeting macrophage
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22K09284
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
西原 賢在 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (20452493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長嶋 宏明 神戸大学, 医学研究科, 助教 (00794950)
篠山 隆司 神戸大学, 医学研究科, 教授 (10379399)
藤田 祐一 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40895132)
田中 一寛 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (70467661)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | SIRPa / macrophage / sCD163 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児に好発する髄芽腫は、非常に悪性で生存期間中央値は5年ほどである。しかし、近年分子診断が発展し、4つに分類されるようになった。神戸大学脳神経外科で近年治療された髄芽腫の腫瘍組織を用いて、遺伝子発現を行い、分子診断を施行した。その結果、Wntタイプ、SHHタイプ、group3タイプと診断された。それらの組織から細胞株を樹立を試みたが、凍結組織であり、樹立不可であった。 以前の手術標本をもちいて、SIRPα、CD47の発現およびマクロファージの浸潤量を免疫染色にて確認し、共に強く染色されることを確認した。小児脳腫瘍で最も悪性な髄芽腫において、CD47-SIRPαシグナルを抑制させ、抗腫瘍効果が促進されるか否かを検討する予定であり、現在、解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
最大の理由は、髄芽腫の患者さんがおらず、髄芽腫細胞を培養してcell lineを作成することが出来ていないことがあげられる。髄芽腫の患者は小児であり、申請者施設でも小児の患者を診ているが、髄芽腫自体が低下傾向であることと、小児人口が減少していることが外人と思われる。したがって、膠芽腫細胞を用いてまずは検討を行っている。 以前手術した標本での解析は終了し、SIRPaの発現、CD47の発現は解析した。マクロファージの機能について、新たにsCD163に着目しているが、髄芽腫の標本を用いて解析を進めて行く予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
1)手術で摘出した組織を用いて髄芽腫細胞株を樹立し、PDXも作製する予定である。まず、髄芽腫細胞脳移植マウスにIFN-γを投与、M1/M2タイプの評価に対して、遺伝子発現解析を行い、SIRPaやCD47の発現状態を解析する。また、髄芽腫細胞脳移植マウスを作成し、形成された腫瘍組織内のマクロファージの浸潤量を測定し、SIRP1やCD47の発現について評価する。さらに、IFN-γを尾静脈より静注し、髄芽腫組織内のマクロファージのタイプの比率(M1タイプ/M2タイプ)を評価する。そして、IFN-γ投与の髄芽腫脳移植マウスに抗SIRPα抗体あるいはSIRPα結合環状ペプチドを投与して抗腫瘍効果を評価する。 2)一方、腫瘍内のマクロファージのsCD163の量と髄液中のsCD163の濃度の相関性を調べ、sCD163がCD163マクロファージ浸潤量を反映するマーカーであるかを解析する。そして、IFN-γを投与後にsCD163濃度がどのように変化するかについても解析する。
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Causes of Carryover |
消耗品で少し納入が遅くなったため。
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Research Products
(12 results)