2022 Fiscal Year Research-status Report
稀少臨床検体に注目した膠芽腫播種病態解明のためのマルチオミックス解析
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22K09291
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
柴原 一陽 北里大学, 医学部, 講師 (30791016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小寺 義男 北里大学, 理学部, 教授 (60265733)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 膠芽腫 / 播種 / プロテオミクス解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
膠芽腫の播種という病態は、非常に難治で、その病態解明も進んでいない。その一因に播種病態を解明するための最適な検体がないという問題があった。それを解決する稀少病態である初回播種膠芽腫に注目して次世代シーケンス解析研究を進めてきた。さらに、本年度は、共同研究でプロテオミクス解析を施行した。膠芽腫及び非膠芽腫症例のわずか20ulの髄液を試料として、高感度プロテオミクス解析により5000以上のタンパク質を検出できた。臨床データと加味して、Principal component analysisを行い、播種特異的なタンパク同定の解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本課題の主解析である、プロテオミクス解析が無事に終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
プロテオミクス解析のデータと、既に取得している、RNAシーケンス及びエクソームシーケンスデータ、さらに臨床データを合わせて、播種病態に関与する遺伝子/タンパクを絞りこむ。そして、その機能解析を行う。
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Causes of Carryover |
科研費ではない競争的研究資金を調達できた事情もあり、次年度使用額が生じた。引き続き、研究を進めていく。
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