2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K09292
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
大倉 英浩 順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (60384046)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 周二 順天堂大学, 医学部, 特任准教授 (20286743)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 神経膠芽腫 / 完全ヒト抗体産生マウス / 個別化抗体療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
完全ヒト抗体産生マウスを使用して脳腫瘍検体であるSK191023細胞に対するヒト抗体を作製した。 現在までのところ得られた抗体は2種類で08E6抗体と05H10抗体である。これらの抗体は、精製した後にそれぞれIgGとIgMであることがわかっている。 08E6抗体に関しては、ヒトの正常臓器との反応を観察した。腎臓、皮膚、胃の筋層との反応を示しはしたものの、脳組織とは反応しなかった。このことは、08E6抗体が静注して使用することは難しいが、脳内直接投与することは可能かもしれない。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
作製している抗体は完全ヒト抗体であり、正常組織との反応性を確認するときに2次抗体もヒト抗体である場合、問題となる。その問題を克服するため、抗体をHRP化したり、新しいkitを用いてヒト組織をヒト抗体で染めたりと試行錯誤を繰り返したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
上記と同様の方法で、他の抗体に対してもヒト正常組織との反応性を確認していく。同時に、他の患者からの腫瘍組織を用いて、抗体を作製する。抗体の腫瘍に対する抑制効果についても確認していく。
|
Causes of Carryover |
進捗状況に応じて研究費を使用しているため。 使用計画は、細胞培養の試薬やマウス購入、得られた抗体の維持やkilling活性を観るのに使用する予定。
|