2023 Fiscal Year Research-status Report
損傷脊髄に生着しやすい骨髄間葉系幹細胞の特性化と予見的選択法の開発
Project/Area Number |
22K09317
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
平泉 裕 昭和大学, 医学部, 客員教授 (10255870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大滝 博和 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (20349062)
上條 翔太郎 昭和大学, 薬学部, 講師 (50894143)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 脊髄損傷 / 骨髄間葉系幹細胞 / 運動機能 / キネマトレーサー |
Outline of Annual Research Achievements |
脊髄損傷に対するヒト骨髄間葉系幹・前駆細胞(hMSCs)の有用性が基礎・臨床試験により明らかになってきており,世界で初めて本邦において脊髄損傷に対する治療薬としてhMSCsが承認された。申請者らは脊髄損傷時におけるhMSCsの組織内コミュニケーションを実験的に明らかにし,hMSCsの生理機能を研究してき た。移植したhMSCsは1週間後に0.1%程度に減少する。そして、この脊髄中に残存するhMSCsはその後比較的長期間観察されることから脊髄に生着しやすい性質があるかもしれないと考えた。本研究は脊髄に残存するhMSCsの性質を明らかにし、脊髄損傷の治療に適したhMSCs株を作出することにある。その目的の達成のために当該研究期間において次の3点の疑問の解決を目的に行う。 1:脊髄に長期間残存するhMSCs(hMSCsSC)はどのような特徴を持つか? 2:hMSCsSCは予見的選択により集めることはできるか? 3:予見的選択により集めたhMSCsscは優れた脊髄損傷抑制作用を持つのか?これら疑問の解決のために運動機能評価法の確立,蛍光標識した骨髄間葉系幹細胞の損傷部位へのトレーシングの同定,さらに損傷領域のレシピエント組織の環境の変化をマウスを用いて検討を計画している.また,移植 細胞がどの程度組織内に残存するかをヒト遺伝子のPCRによる検出から行う予定である. 当該年度は脊髄損傷を評価するための詳細な運動機能評価法としてキネマトレーサーを用いた3次元行動解析の方法の確立とその応用を昨年度から継続して試みた.また脊髄損傷モデルの作成とヒト骨髄間葉系幹・前駆細胞の収集を試みた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該研究を遂行している分担者が年度内に留学を開始したこと,また別の分担者が研究機関を異動後があり,研究環境の変化,施設の変化などがあり十分な研究のための時間の確保が難しかったため.
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Strategy for Future Research Activity |
運動機能評価法の確立とそれを用いた運動機能を評価することに努めるともに脊髄損傷部位近傍への蛍光標識した細胞の移植を行い,トレーシングを試みる.
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Causes of Carryover |
研究の遅延により次年度使用額が発生した.次年度使用額については、残存MSCs を定量するPCR検査、MSCsSCの表面抗原の特徴を調べるためのフローサイト検査に用いる試薬等に使用する計画である。
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[Presentation] New granule cells in the olfactory bulb are associated with high respiratory input in an enriched odor environment.2023
Author(s)
Kamimura S, Masaoka Y, Yoshikawa A, Kamijo S, Ohtaki H, Koiwa N, Honma M, Sakikawa K, Kobayashi S, Kobayashi H, Shimane T, Izumizaki M
Organizer
Neuroscience 2023
Int'l Joint Research
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