2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of biomarkers and treatments related to immunometabolism and aging in polymyalgia rheumatica
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22K09365
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
池田 圭吾 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40465068)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳田 光昭 順天堂大学, 大学院医学研究科, 准教授 (80365569)
佐藤 実 産業医科大学, 産業保健学部, 訪問研究員 (90162487)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | リウマチ性多発筋痛症 / インターフェロン / 免疫代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
リウマチ性多発筋痛症と免疫代謝の関連性から病因や病態にどのような影響を及ぼしているかを明らかにすることを目的に行っている当研究において、初年度となる2022年度は、目標としているリウマチ性多発筋痛症の患者血液検体数が30名分を超え、目標としている40名分まで順調に収集が進んだ。 2023年度は血液検体収集や臨床関連の情報収集に加え、検体の解析も平行して行い、前年度までに明らかとなった免疫代謝関連分子(セレノプロテイン等)の患者血清を用いた解析の追加に加え、患者末梢血単核球においてこれまでに報告されてきた様々な老化関連遺伝子(p21やp53等)の検索を行った。当初予測ではこれらは疾患活動性や疾患そのものに特異的に関連している可能性を考えていたが、老化関連遺伝子と疾患もしくは疾患活動性との明らかな関連性は認められなかった。免疫代謝関連分子は疾患との関連が認められた。加えて、インターフェロン関連遺伝子に関する解析で疾患特異性が認められた。また疾患活動性に関連する遺伝子変動も認められた。ヒト滑膜線維芽細胞や筋細胞であるRD細胞を用いたin vitro環境下で,インターフェロン遺伝子の炎症制御への検証を行い、患者検体から得られた情報を裏付ける結果を得られた。そこで患者血清中のI型インターフェロンの発現状態に着目し、ELISA法やSEAPアッセイ法を用いたタンパクレベルでの解析を実施し、現在も継続して解析を行っている。 次年度も、引き続きインターフェロンの発現に関する解析を継続し、健常者や他の膠原病との比較も行っていく予定。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
想定と違う結果が認められ、その後の解析の中でインターフェロンに関連した解析に研究方針を変更したため、進捗が遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度まで行ってきた免疫代謝関連の解析の継続に加え、患者血清中のI型インターフェロンの発現状態に関して、SEAPアッセイ法を用いたタンパクレベルでの解析を継続して行っていく。またSEAPアッセイは、健常者や他の膠原病血清を用い、リウマチ性多発筋痛症との比較も行っていく。これら解析結果をもって、学会発表を行い、論文作成予定。
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Causes of Carryover |
元々の研究計画にて、患者末梢血単核球のフローサイトメトリー実施のために購入を予定していた抗体が、研究計画の大幅な変更で購入を行う必要がなくなり、前年度未使用額が生じることとなった。今年度はSEAPアッセイや遺伝子解析を継続して行い、また学会や論文発表を行っていく予定。
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