2023 Fiscal Year Research-status Report
construction of prediction system for early locomotive syndrome by blood test aiming to extend healthy life expectancy
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22K09406
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
後藤 毅 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10627011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 直輝 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60816578)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ロコモティブシンドローム / サルコペニア / 地域住民健診 |
Outline of Annual Research Achievements |
ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)は、運動器疾患により移動能力が低下した状態を指す。血液検査でロコモを検出できれば、ロコトレなどの治療介入により健康寿命の延伸に寄与できる可能性がある。地域住民コホート研究を通じて、血液検査と運動機能評価との相関を明らかにすることを試みた。対象は、65歳以上の地域高齢者795人(男性316人、年齢73.9±6.3歳、女性479人、年齢72.5±5.4歳)である。血液検査に加えて、年齢、身長、体重、運動機能評価(上下肢の筋力、BIA法による骨格筋指数(以下、SMI)、過去1年の転倒歴)を調査した。血液検査で血清クレアチニン・血清シスタチンC比(サルコペニアインデックス,以下SI)がサルコペニア群で非サルコペニア群と比較して有意に低値であった。SIはSMI、握力と正の相関をみとめた。多変量解析ではSIの高値がサルコペニアのリスクを低下させることが明らかになった。ROC解析の曲線下面積から SIによるサルコペニア診断能が比較的高いことが明らかになった。SIと下肢筋力間で正の相関を認めた。多変量解析ではSIの高値は転倒のリスクを下げることがわかった。これらの結果より、SIは地域一般高齢者のサルコペニアの診断能があること、SIは下肢機能の評価方法になりえることを明らかにした。以上の研究実績を第96回日本整形外科学会総会、第23回日本抗加齢医学会総会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SIによりサルコペニアを検出可能であることをすでに明らかにしているため。
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Strategy for Future Research Activity |
SIによりサルコペニアを検出できたので、次にSIが画像評価での骨格筋量と相関しているかを調査する。
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Causes of Carryover |
2023年度から2024年度にかけて予定していた健診データの解析が予定より早期に実施できたため。
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Research Products
(2 results)