2022 Fiscal Year Research-status Report
変形性膝関節症の疼痛増強におけるTRPA1チャネルの役割とその抑制効果
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22K09431
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
玉井 英伸 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (20838726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 学 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (30597084)
西尾 尚子 和歌山県立医科大学, 医学部, 特別研究員 (40648359)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | TRPA1 / OA / sEPSC / AITC / HC-030031 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 各髄節における自発性興奮性シナプス後電流(sEPSC)の比較 膝からの知覚領域を確認するため、in vivo パッチクランプ法によりL3・L4・L5髄節の脊髄後角細胞からsEPSCを記録する。膝OAモデルラット及びShamモデルラットからそれぞれsEPSCを記録し、それらの頻度と振幅を経時的に解析した。 2. 膝OAモデルラットの関節内TRPA1活性の検討 予備実験にて、膝OAモデルラットの関節腔内注射にTRPA1作動薬(AITC 100マイクロリットル)を0.5マイクロリットル投与すると、sEPSCの頻度に増加を認めており、TRPA1が発現している可能性を示唆されるため、TRPA1拮抗薬であるHC-030031を関節内投与したデータを収集している。また、Shamモデルラットからも同様にデータを収集している。 3. 膝OAモデルのOA完成確認 Sacrificedしたラットの膝関節を切除し、OAの完成を確認すべく、標本の脱灰、染色に関してメディリッジ株式会社へ外注依頼した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特に問題なく進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後もパッチクランプのデータ収集を継続する。 また、今後はOAモデルに対するTRPA1発現を確認するため、ラットのDRGを免疫染色する。OAモデルに対し、各試薬を投与後、行動学実験でどのような結果を示すか実験を行う。PAM、von Frey test、CatWalk等を予定している。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症による出張制限により学会参加に制限があったため。
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