2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of flow-dynamical evaluation for lower urinary tract function using high-speed video-camera
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22K09520
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
皆川 倫範 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (60638873)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石塚 修 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (20184541)
小川 輝之 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (90467142)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 下部尿路機能障害 / 流体力学 / ハイスピードビデオカメラ / 尿流率 / 尿道狭窄 / 尿道変形 |
Outline of Annual Research Achievements |
現状、下部尿路のファントムを作成し、ファントムから排出される尿線をハイスピードビデオカメラで撮影することが第一の目標である。 ファントムはシリコンで作成し、プラスチックで作成した尿道変形シミュレーション用アダプターを3Dプリンターで作成を行った。結果、排出される尿線の形態は、圧依存性に変化することがあkぃらかになった。また、尿道のアダプターを交換することにより、尿線の形態は尿道断面積の狭小以外の因子、すなわち、尿道の屈曲や扁平化により尿線形態が変化することがわかった。一方で、尿道断面積の伴わない変形では、尿流率が変化しないことも明らかになった。よって、尿流測定とハイスピードビデオカメラを組み合わせることにより、尿流低下の原因が、尿道の変形であるか狭小化であるかを区別することが可能であることが裏付けられた。このデータにより、下部尿路機能障害が膀胱出口閉塞であるかどうかの鑑別に、ハイスピードビデオカメラを用いることで可能となることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画したファントムの実験は、ほぼ終わりに差し掛かっている。 ファントムの作成に思ったより時間が必要とせず行うことができた。 また、素材の設定にも困難なく、シリコンで尿線をシミュレートすることが自然であった。 現在、ポンプを新調して尿流率依存的なデータの採取を行っている。 その作業が終われば、次の研究移行することができる。 現在はその準備中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今回の実験により、ハイスピードビデオカメラによる尿線観察の基礎的な裏付けが可能となった。 実際の臨床では、病態は入り交じるので、今回の基礎データは解析のアプローチを決定づけるものとして十分だが、患者個別の臨床的病理を明らかにするには至らない。 今後は臨床データとその患者の尿線データを解析する必要がある。 また、尿線の流速を測定するアルゴリズム開発も急務である。
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Causes of Carryover |
ファントム作成に、予想より安価に行うことが可能であった。 また、速度測定プログラムの作成に着手できずにいるため、プログラム開発費用が持ち越しとなっている。
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