2022 Fiscal Year Research-status Report
ファージディスプレー法による腎移植後のBKウイルス腎症に対する治療抗体の作成
Project/Area Number |
22K09531
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
安藤 忠助 大分大学, 医学部, 准教授 (20433047)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 吉泰 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (00796302)
澁谷 忠正 大分大学, 医学部, 助教 (20601149)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | ファージディスプレー / BKウイルス腎症 / 腎移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
BKウイルスは腎移植後の免疫抑制状態の患者で再活性化し、BKウイルス腎症をきたす。BKウイルス腎症は著効する治療がなく、BKウイルス腎症を生じた場合は高率に移植腎機能低下または廃絶をきたす。臓器提供者が極めて少ない我が国では、BKウイルス腎症は重要な課題である。 BKウイルスの中和抗体をヒトファージライブラリーから選別すべく、腎移植患者尿からBKウイルスを回収中である。 エライザプレートに固層化可能な量のBKウイルスが回収出来次第、ファージライブラリの生物学的濃縮を行ってBKウイルス特異的なFabクローンを選別し、中和能の確認を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
R3年度から大学改修工事が行われており、実験実習機器センターが使用できなくなっている。その結果、患者尿を超遠心することによるBKウイルス回収作業が不可能となり、培養細胞を用いたBKウイルス回収法に変更せざるを得なくなった。したがって目標とするBKウイルス回収ができ次第、ファージライブラリの生物学的濃縮を開始する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続きBKウイルス回収作業を継続する。 規定量のBKウイルス回収ができ次第、BKウイルスを用いたファージライブラリの生物学的濃縮を行ってBKウイルス特異的ファージクローンを選別する。その後中和能を確認する。
|
Causes of Carryover |
R3年度から続く大学の改修工事に伴って実験実習機器センターが使用不可能になり、BKウイルス回収が規定量に達していないため必要物品を購入していない。ウイルス回収量が規定量になり次第物品購入を行う予定である。
|