2022 Fiscal Year Research-status Report
MED12 mutations in uterine leiomyomas: prediction of response to GnRH analogs
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22K09574
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
永井 康一 横浜市立大学, 医学部, 助教 (40835815)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | uterine leiomyoma / MRI classification / MED12 / mutation status / predictive marker / GnRH agonist / GnRH antagonist / volume reduction rate |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮筋腫はエストロゲンとプロゲステロンに依存して増大するため、多くの子宮筋腫は閉経を迎えるまで増大を続け、閉経後にエストロゲンとプロゲステロンが低下すると腫瘍径は縮小する。しかし一部の子宮筋腫は閉経やGonadotrophin‐releasing hormone(GnRH)アナログにより誘導される低エストロゲン環境下においても腫瘍サイズが縮小せず、その背景にある分子生物学的なメカニズムは解明されていない。 我々は子宮筋腫のMED12遺伝子変異の有無によりGnRHアナログの筋腫縮小効果に差が生じることを発見した。GnRHアナログ投与前に生検を行いMED12遺伝子変異の有無を確かめることは患者の身体的侵襲が大きいため、MRIなどの画像診断からGnRHアナログの効果予測マーカーとなる遺伝子変異の有無を判別できる方法が望まれる。 申請者はMRI画像信号の特徴を分類することでMED12遺伝子変異の有無を予測できることを発見した。子宮筋腫の縮小を予測可能にする遺伝子マーカーの探索と、AI活用を含めた子宮筋腫の画像診断を研究の軸としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に示した上記発見を論文として発表した。 Nagai K, et al. Am J Obstet Gynecol. 2023;228(2):207.e1-9. DOI: 10.1016/j.ajog.2022.09.024
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Strategy for Future Research Activity |
30-40歳代の患者に対して、長期的な視点からどのように副作用リスクを最小化してGnRHアナログを使用するかという課題は国際的にも未解決である。本研究はGnRHアナログに期待される薬剤効果の中で、まず子宮筋腫の縮小効果を予測することを出発点とし、新たな治療指針の作成を目指す。引き続き、申請書に記載した研究計画に基づき研究を進める予定である。低エストロゲン環境下の子宮筋腫縮小を遺伝子変異から予測するため、その遺伝子変異を組織生検することなく同定可能にするイメージングバイオマーカーの開発を行う。
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Causes of Carryover |
論文校正費用および国際学会費用が所属機関より支出され、当初計画より経費を大幅に節約することができたため、未使用額が発生した。 新型コロナウイルスの感染拡大による影響に伴い、今後も国際学会への参加が制限される場合には次年度の実験物品費に充てる。
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