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2022 Fiscal Year Research-status Report

eEF1a2をtargetにした卵巣明細胞癌に対する新規治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 22K09600
Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

三宅 龍太  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20866008)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 有紀  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20588537)
山中 彰一郎  奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (30866009)
川口 龍二  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50382289)
岩井 加奈  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60588531)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2024-03-31
Keywords卵巣がん
Outline of Annual Research Achievements

eEF1A2を高発現する卵巣明細胞癌細胞株に対して、新規抗悪性腫瘍薬であるPlitidepsinの腫瘍増殖抑制効果やApoptosis誘導をin vitro実験系で確認している。卵巣明細胞癌の細胞株であるKOC-7C, RMG-1, TOV-21Gという3つの細胞株を用い、Plitidepsinを0nM, 0.5nM, 1nM, 5nM, 10nM, 50nM, 100nMと濃度勾配をつけて培養液に混合し、48時間培養後にMTSを加えて吸光度測定を行った。すると、Plitidepsinの濃度依存性にそれぞれの卵巣明細胞癌細胞株の増殖抑制効果がMTS assayで確認された。
それらの細胞株において、eEF1a2発現ベクターを用いてeEF1a2を過剰発現した株、そしてsi RNAによりノックダウンした株に対して、Plitidepsinを投与した。上記の方法と同様に、48時間培養後にMTS assayで増殖抑制効果を評価すると、eEF1A2の過剰発現株においてPlitidepsinの効果は強く、ノックダウン株に対して弱くなった。そのため、依然詳細な機序は明らかになっていないが、PlitidepsinはeEF1A2をターゲットとして抗悪性腫瘍効果を持つことが示唆される。
また、新たに増殖を抑制する効果のある薬剤の検索として、Lactoferrinの投与について検討した。Lactoferrinは癌細胞の浸潤能や移動能を抑制することが報告されているが、卵巣明細胞癌に対する効果について、既報は乏しい。Lactoferrinを細胞株を培養する培地に加えると、濃度依存性に細胞死を誘導する可能性について示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

1年目に計画していた内容については概ね順調に進展している。
しかし2年目に計画していた、手術摘出標本より卵巣明細胞癌細胞を分離し培養する手法について確立に至っておらず、今後の検討課題である。一方新たに抗悪性腫瘍効果を持ちうるLactoferrinについて、その効果や機序を検索している。

Strategy for Future Research Activity

eEF1A2を高発現している卵巣明細胞癌に対し、海洋生物より抽出されたPlitidepsinという新規抗悪性腫瘍薬の効果が確認された。卵巣明細胞癌に対して現在使用頻度の高い抗悪性腫瘍薬であるcisplatinへの耐性を持った卵巣明細胞癌細胞株に対する、Plitidepsinの増殖抑制効果はすでに確認されている。今後はPlitidepsinがcisplatin耐性を解除することができるか、cisplatin耐性の獲得を遅らせることができるかなどについて、検討を行っていく。

Causes of Carryover

in vitro実験を行うにあたり必要な培養液、MTS、western blottingの一次交代、二次抗体などの購入費用

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Preclinical Activity of Plitidepsin Against Clear Cell Carcinoma of the Ovary2022

    • Author(s)
      Ryuta Miyake
    • Organizer
      第74回日本産科婦人科学会学術後見回

URL: 

Published: 2023-12-25  

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