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2022 Fiscal Year Research-status Report

妊娠高血圧腎症胎盤における遺伝子発現の変化とその制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 22K09620
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

品川 征大  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (50814472)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords妊娠高血圧症 / 胎盤 / エピジェネティクス
Outline of Annual Research Achievements

妊娠高血圧症候群(Hypertensive disorder of pregnancy: HDP)、特に妊娠高血圧腎症は妊娠期間中に高血圧を発症し、一旦発症すると母体の肝機能障害、腎機能障害、児の子宮内胎児発育不全といった様々な障害を引き起こす。さらに重症化すると母体の痙攣である子癇や常位胎盤早期剥離を引き起こし、我が国における妊産婦死亡や新生児死亡、出生児の後遺障害に大きく関与する。妊娠高血圧腎症は胎盤形成不全が原因とされるが、これに遺伝子発現変化が関与していると報告されている。このため、妊娠高血圧腎症胎盤における遺伝子発現変化とエピジェネティックな遺伝子発現制御機構という観点で妊娠高血圧腎症の原因を解明することを目的としている。
本研究では妊娠高血圧腎症及び正常胎盤から絨毛細胞を回収し、両者のエピゲノム情報を収集してエピジェネティックな転写調節機構の変化があるかどうかを検討する。
現在当施設の医学系研究等倫理審査委員会の承認申請を行っているところであり、当施設での組織回収はできていない。しかし、正常胎盤およびPE胎盤から回収した絨毛細胞から行ったRNAシークエンスの結果が公表されているため、現在はそれらのデータを用いて正常胎盤およびPE胎盤における遺伝子発現の差異の解析を行っている。さらに、正常胎盤及びPE胎盤のsingle cell RNAシークエンスのデータも公表されているため、それらのデータの解析を行っている。これらのデータ解析に加え、実際に当院で採取した組織からエピゲノム情報を収集して更なる解析を行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

倫理審査委員会への申請を行っており、検体採取が行えずやや遅れている。
現在すでに公表されているRNAシークエンス及びsingle cell RNAシークエンスのデータ解析を行っている。倫理審査委員会の承認後に正常及び妊娠高血圧腎症の胎盤組織から絨毛細胞を回収して研究を行う。

Strategy for Future Research Activity

胎盤組織から絨毛細胞を回収し、RNAシークエンスに供する。その後、ヒストン修飾抗体を用いたChIPシークエンス、DNAメチル化解析のためのDNAメチローム解析、クロマチン構造解析のためのFAIREシークエンスを順次行い、エピゲノムデータを解析する。

Causes of Carryover

倫理委員会申請中であり、当施設でのRNAシークエンス等の提出ができなかったため、使用額が少なかった。
倫理委員会承認後に検体提出を行う予定である。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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