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2023 Fiscal Year Research-status Report

妊娠高血圧腎症胎盤における遺伝子発現の変化とその制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 22K09620
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

品川 征大  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (50814472)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords妊娠高血圧腎症 / 胎盤
Outline of Annual Research Achievements

正期産の帝王切開分娩を行う際に同意を得られた正常妊娠症例から、分娩時の胎盤の一部を回収して絨毛細胞の分離を試みた。
絨毛細胞のうち、細胞性栄養膜細胞(Cytotrophoblast;CTB)を胎盤組織から抽出し、さらに濃度勾配を用いた遠心分離法によって血液やその他の細胞を分離した。分離したCTBをさらに数時間、通常酸素濃度で培養することにより、CTBを抽出することが可能であった。線維芽細胞などのCTBではない細胞の混入が少なく、純度が高いCTBが回収できていることを細胞蛍光免疫染色により確認した。
さらに、CTBは通常、培養を継続することにより合胞体性栄養膜細胞(Syncytiotrophoblast ; STB)に分化する。そのため、回収したCTBがSTBへ分化する細胞であることを細胞蛍光免疫染色により確認した。STBへの分化は、cAMP刺激の有無によって評価を行った。cAMPの有無いずれの場合にもSTBへの分化が確認できた。
現在は正常妊娠の帝王切開分娩時の胎盤からのCTB回収とその質の確認、STBへ分化することの確認を行っている。本研究は妊娠高血圧腎症胎盤と正常妊娠胎盤におけるCTBの遺伝子プロファイルの変化を検討するものであり、現在妊娠高血圧腎症胎盤および正常胎盤からのCTBの回収とRNA、DNA回収を行っている。症例数が蓄積できた段階で、遺伝子発現プロファイルの網羅的解析を行う予定としている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

胎盤組織から純度の高い細胞性栄養膜細胞を回収し、その質の確認を行う方法の確立に時間を要した。また、妊娠高血圧腎症胎盤および正常胎盤の症例数確保に時間を要している。
細胞回収の方法は確立できたため、今後は症例数を蓄積し、遺伝子網羅的解析に進むことが可能であると考える。

Strategy for Future Research Activity

妊娠高血圧腎症および正常妊娠胎盤の症例蓄積を行う。これらの胎盤から細胞性栄養膜細胞の回収を行ってRNAシークエンス、DNAメチル化解析に提出し、それらのデータの解析を行う予定である。

Causes of Carryover

今年度研究計画としてRNAシークエンスやDNAメチル化解析まで提出する予定であったが、回収した細胞の純度や質の確認と、症例数の蓄積ができなかったため、RNAシークエンス、DNAメチル化解析に検体の提出ができなかった。そのため次年度にそれらの研究を行いたい。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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