2023 Fiscal Year Research-status Report
甲状腺未分化癌に対する脱メチル化遺伝子治療の基礎研究
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22K09672
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
佐々木 徹 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50332614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 浩明 自治医科大学, 医学部, 教授 (20311938)
金澤 丈治 自治医科大学, 医学部, 教授 (20336374)
福嶋 敬宜 自治医科大学, 医学部, 教授 (40384937)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | メチル化 / 甲状腺未分化癌 / TET2遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
TET2とGFPが共発現するようにサイトメガロウイルスプロモーター(CMV)の下流にTET2-HAtag-Ires(internal ribosome entry site)-GFPの順で各遺伝子を配列したpCMV-TET2-IresGFPの作製を行った。令和4年度に選定した、甲状腺未分化癌細胞のうち、TET2の発現が少なく5hmC量が最も多い細胞を脱メチル化の頻度が少ない細胞株のうち、最適な甲状腺未分化癌細胞株にpCMV-TET2-IresGFPを遺伝子導入し一過性発現が消失するまで継代した後,セルソーターによりGFP陽性細胞のみを選択しTET2安定発現細胞を樹立したのち、TET2の 発現はウエスタン解析またはRT-PCRで確認出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 プロ モーター領域の脱メチル化をバイサルファイトシーケンス法で解析し、GALR1やGALR2が再活性化されたことを確認する実験が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
GALR1・GALR2の細胞周期停止作用やアポトーシス誘導作用の再現を目指し、その後は, p27, p16, TP53, PTENなどの他の遺伝子でも再活性化を確認することを目指している。癌抑制遺伝子の脱メチル化により甲状腺未分化癌の細胞死を誘導する機能が確認することが出来れば、本研究の最も重要な成果となる。また甲状腺未分化癌の不均一性についてTET2 遺伝子導入癌細胞のゲノムをFluidigm C1 single-Cell Auto Prep Systemにより1細胞ごとに単離・増 幅し次世代シーケンサーまたはdropletデジタル PCRでメチル化解析を行い,TET2が甲状腺未分化癌の不均一性の解消することを確認していく見込みである。
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Causes of Carryover |
研究の進行ペース想定より遅れており消耗品の消費が少なかったため次年度使用額が生じている。 令和4年度使用しなかった分については令和5年度以降に主に試薬・抗体などの消耗品に30万円程度、学会発表に伴う旅費などに15万円程度、人件費・謝金等に15 万円程度、使用する計画である。
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Research Products
(1 results)