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2023 Fiscal Year Research-status Report

下咽頭癌特異的抗体の開発と光免疫療法への応用

Research Project

Project/Area Number 22K09678
Research InstitutionMiyagi Prefectural Hospital Organization Miyagi Cancer Center

Principal Investigator

森田 真吉  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 特任研究員 (10773955)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 望月 麻衣  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 研究員 (40726303)
藤盛 春奈  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 研究員 (80882935)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords下咽頭癌 / CD271
Outline of Annual Research Achievements

最近、癌を認識する抗体に光感受性物質を付け、レーザーを照射することで癌細胞を傷害する光免疫療法がはじまった。一定の効果を上げてはいるものの、現在 保険承認されているアキャルックスは正常上皮の EGFRも認識するため、特異性には限界があり、正常組織への傷害は避けられない。私たちはこれまでに下咽頭癌 において、CD271 が癌の起源となる癌幹細胞マーカーの一つであり、抗体治療が可能であることを実証してきた。しかし、その一方で、CD271もEGFR同様、正常上皮基底層に発現しており、単純にCD271を標的とする従来の抗体療法では正常上皮への障害は避け難い。そこで正常上皮と癌との違いを探っていたところ、糖鎖修飾に着目した。以前より、癌では糖鎖修飾が亢進していることが知られており、CD271 が糖タンパクであることから、下咽頭癌幹細胞特異的な糖鎖修飾されたCD271を認識する抗体の作成を試みた。
本応募課題では、上記のように、癌特異的に発現するCD271を認識するモノクローナル抗体を作成することで、臨床応用可能な光免疫療法を目指した。
本年度は抗原とする組換えタンパクの精製、ハイブリドーマを樹立し、ハイブリドーマスクリーニングにより、0型糖鎖とシアル酸が負荷されたCD271に対するクローンを樹立することができた。ヒト食道癌を用いた検討により、この抗体は食道癌に発現しているCD271抗原には反応するものの、正常食道基底細胞には反応しないことが確認された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画書の内容に沿って研究を実施できている。

Strategy for Future Research Activity

抗体の特異性を下咽頭癌でも確認する等、研究計画書に沿って研究を進めていく予定である。

Causes of Carryover

今年度は前年度までに購入していた物品を使用して実験を遂行可能であったため、次年度使用額が生じた。次年度は多量の消耗品費が必要となることが予想されており、その分に充てる。

URL: 

Published: 2024-12-25  

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