2022 Fiscal Year Research-status Report
下咽頭癌の癌幹細胞を制御するCD271の転写制御機構の解明
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22K09696
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Research Institution | Miyagi Prefectural Hospital Organization Miyagi Cancer Center |
Principal Investigator |
中里 瑛 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 特任研究員 (00767949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 麻衣 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 研究員 (40726303)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 転写因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
下咽頭癌には主に扁平上皮癌が発生するが、現在まで明らかな driver gene がみつかっておらず、治療標的に乏しい癌である。申請者らはこれまで下咽頭癌においては CD271 高発現細胞が癌幹細胞であり、悪性度を規定していることを報告してきた。この CD271 を siRNA や CRISPRで発現低下させると腫瘍構築能が失われるため、CD271 発現を低下させられれば腫瘍縮小効果が期待できる。本課題では、まず、CD271 発現維持機構を転写制御の面から明らかにする。CD271が間質に接する面に高発現することに着目し、線維芽細胞や細胞外マトリックスと共培養することで、発現が変化するかを調べ、RNAseq により転写因子を同定し、質量分析を用いて転写複合体の全体を明らかにする。次に、この転写機構が扁平上皮癌においてどのような機能性を持つかをしらべ、複合体の会合メカニズムを明らかにする。本課題の成果から、プロモーター領域を決定し、転写因子の結合阻害剤の開発につなげることができれば、「CD271 発現阻害剤」の開発への道筋となる。 本年度は候補転写因子の絞り込みを行った。網羅的発現解析、転写因子予測アルゴリズムを用いて、絞り込み中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書の内容の従って実施している
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Strategy for Future Research Activity |
計画書の内容の従って実施する。
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Causes of Carryover |
網羅的解析の絞り込みが予定以上に速やかに進んだため、実施回数を減らすことができた。残額は結果をより再現性の高いものにするために予定以上のn数で実施する。
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