2022 Fiscal Year Research-status Report
患者由来癌モデルを用いた頭頸部癌薬物療法個別化への挑戦
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22K09703
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
小川 武則 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50375060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 明 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10242728)
柴田 博史 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (20610421)
大橋 敏充 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (80707860)
石川 智彦 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (80926402)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 頭頸部癌 / 薬剤耐性 / 患者由来がんモデル / オルガノイド |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、患者由来頭頸部癌検体を用いて、新しい抗がん剤感受性、抵抗性評価モデルライブラリーを構築すること、さらには、実臨床で抗がん剤投与を行った患者データとのマッチングを行い、モデル間比較を行い、実臨床データにどのモデルが適しているか評価することである。さらに免疫チェックポイント阻害薬モデルの確立を目指し、抗がん剤評価ライブラリー構築する以外に、これらのモデルを用いた耐性変異株の作成を行い、将来の抗がん剤研究の試料として提供できるよう考えている。本年は、1、検体採取:研究に対する同意が得られた症例から、頭頸部癌検体、正常粘膜の採取を行う。すでに採取している約100例についても、研究対象とする。2、Primary culture:採取した検体の一部から、二次元培養法、オルガノイド培養法による初代培養を行い、細胞株ライブラリーを作成する計画であるが、頭頸部扁平上皮癌3例、唾液腺非扁平上皮癌3例のオルガノイド培養を行い、手法の確立を行った。頭頸部扁平上皮癌においては、微生物のコンタミネーション、また腫瘍による増殖スピードの違いなどが問題となっている。これらを現在改良中であるが、研究内容としては、順調に進展している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、オルガノイド培養は個体数が増えており、おおむね順調と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究方法としては、患者検体(腫瘍周囲環境を含む)からpatient-derived cell、organoid、patient-derived-xenograft、Ex Vivo Explant Culturesを行い、各々の各種抗がん剤評価を行う。頭頸部癌の約半数は進行癌であり、将来的に再発転移時に抗がん剤投与を行う症例も多い。本研究においては、評価モデルと実臨床データをデータベース化し、評価モデルとともにライブラリー化を行う。
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Causes of Carryover |
オルガノイド培養確立のための培養液などの購入を行っている。確立後に患者サンプルととともにRNAseqで樹立をかっくにん予定である。
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