2022 Fiscal Year Research-status Report
簇出と上皮間葉関連遺伝子発現による早期舌癌における新規リスク因子の探索
Project/Area Number |
22K09712
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
蝦原 康宏 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (50422291)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 早期舌癌 / 簇出 / 予後因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、舌癌転移リスク因子として「簇出」という癌先進部の構造変化に注目し、さらに同部位の癌細胞の遺伝子発現を多重免疫染色にて解析することで、臨床応用可能な精確な癌悪性度予測法を新たに確立することを最終目標としている。現在150症例に加えて年15例ほどの追加がなされており、ターゲットとして、(1)腫瘍辺縁癌細胞での「pEMT関連遺伝子」の発現を免疫染色にて複数同時評価すること (2) 既存の分子生物学的計量解析とは異なる視点から癌悪性度進展の知見を得ること、を狙いとしているが、本年は前研究から引き続き行ってきた(2) に関する、depth of invasion (DOI)の計測値に関する解析結果を論文化することができた。Prediction Formula for Pathological Depth of Invasion From Clinical Depth of Invasion in Tongue Squamous Cell Carcinoma (SCC) Stage I/II Cases. Mei Hamada, Yasuhiro Ebihara et al. Cureus (DOI: 10.7759/cureus.34516) 要旨は、既存のDOIによる解析は病理学的DOIを基本としているが、実際の臨床現場では画像による術前DOIを判断材料としており、その乖離を具体的に計算式で求め、今後の臨床判断と病理学的エビデンスの乖離を防ぐというものである。また、引き続き(1)の観点からの本研究もデータベースの更新解析が進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例データベースの構築がやや遅れてしまったため全体進行がやや遅れていると判断するが、これは臨床業務の逼迫による時間的制約のためであり、現在は臨床部門のマンパワー拡充がなされ、医局員の研究支援も得られた。この6月には、医局員による学会発表を予定するなどデータ収集と解析は進んでいるので、これ以上の遅延は避けられると予定計画している。最新データベースの構築後、分子生物・免疫学的実験を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
研究デザインの変更は考えていない。臨床データによる、予想予後因子が変更となる可能性があれば、それに対応したマーカーの変更を免疫学的実験の際に考慮する。予備実験として、全体(150例)から抽出した20例ほどでまず行う予定である。
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Causes of Carryover |
本年は免疫学的実験にとりかかれなかったため、該当部分の経費を次年度に繰越使用予定である。
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Research Products
(1 results)