2023 Fiscal Year Annual Research Report
Nanosuit-CLEM method to elucidate the mechanism of malignant transformation of HPV-associated nasal inverted papilloma.
Project/Area Number |
22K09741
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
石川 竜司 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90436931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三澤 清 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90334979)
今井 篤志 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30794309)
中西 啓 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20444359)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | HPV / ナノスーツ-CLEM法 / 鼻副鼻腔内反性乳頭腫 / 悪性転化 |
Outline of Annual Research Achievements |
鼻副鼻腔内反性乳頭腫は再発や悪性転化を来たすが、それらを予測する方法は不明なままである。本疾患のHPVの関与に関しては議論が分かれるが、RNA-ISH等でHPV転写活性をもつ症例が報告されている。HPVウイルスが存続し続けるためには、HPV粒子を形成・放出することが必要であり、癌化することを目的としていない可能性がある。ナノスーツ-CLEM法は、走査型電子顕微鏡観察の際にナノスーツ溶液を塗布するのみで、組織本来の立体構造を保持しながら観察可能とする技術である。多彩なウイルス粒子を病理組織上で観察を行う事が可能である。鼻副鼻腔内反性乳頭腫は乳頭腫、異形成、癌が混在するため、ナノスーツ-CLEM法を使っHPV粒子数の”分水嶺”を決めることができると考えた。新しい分水嶺による新規バイオマーカーの確立を目指した。 31症例に対して、手術施行時に腫瘍組織および腫瘍近傍の正常組織よりサンプリングを行いDNA/RNA抽出を行った。31例中8例で腫瘍組織からPCR法でHPV-DNAが検出された。HPV-DNA陽性例に対しダイレクトシーケンス解析を行いHPVタイプの判定を行ったところ、タイプ6、11、16、18がそれぞれ2例ずつ検出された。p16の免疫染色ではHPV関与の有無にかかわらず、淡く散在性に染色され差は認めなかった。HPVのカプシド蛋白質であるL1の免疫染色陽性部をナノスーツ-CLEM法で観察すると、再発性呼吸器乳頭腫症ではHPV粒子が確認され、重症度と関連する事を我々研究チームは報告している。鼻副鼻腔内反性乳頭腫でも同様の手法でHPV粒子同定を試みたが、HPV-L1免疫染色陽性例を認めず、同定できなかった。 HPV陽性率やp16免疫染色の結果は概ね過去の文献と同等であった。研究チームとして今後も研究を継続し、学会報告や論文報告を予定している。
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Research Products
(1 results)