2023 Fiscal Year Research-status Report
眼瞼脂腺癌のpagetoid spread におけるエピジェネティクな病態解明
Project/Area Number |
22K09786
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
柚木 達也 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (30401805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田渕 圭章 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (20322109)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 眼瞼脂腺癌 / pagetoid spread |
Outline of Annual Research Achievements |
富山大学附属病院において眼瞼脂腺癌に対する手術を行い、その臨床検体を用いて研究を行う。病理学的にpagetoid spreadの有無で2群(pagetoid群と非pagetoid群)に分け,それぞれの組織からRNAを分離する。次世代シーケンサーによる遺伝子解析を行い、pagetoid spreadに関わる候補miRNAと候補遺伝子を同定し、候補miRNAと予後因子との関連性について検討を行う。Pagetoid spreadがみられる脂腺癌特有の候補miRNAおよび遺伝子発現解析を行い、遺伝子間の相互作用を付加した遺伝子ネットワークを構築する。それらのネットワークの中に、細胞増殖や癌悪性度に関連する遺伝子を同定し、特異的プライマーを用いたリアルタイム定量的PCR (qPCR) 法によりmRNAレベルで評価する。そして,pagetoid群と非pagetoid群において、年齢、性別、腫瘍の大きさ、分化度、TNM分類、臨床所見や再発率等の多変量解析を行い、候補miRNA発現レベルと関連遺伝子との間の関係を統計学的に検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
pagetoidと非pagetoidの眼瞼脂腺癌の両群の比較を行う必要があるため、両方の検体を入手する計画であった。しかいs、眼瞼脂腺癌の手術が予定よりも少なかったため、臨床検体の入手にやや時間を要した。そのためにRNA抽出や遺伝子シーケンスの開始に時間がかかった。必要な検体は入手できたので、今後次世代シーケンスの解析を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床検体を入手し、病理学的にpagetoid spreadの有無で2群(pagetoid群と非pagetoid群)に分け、それらの遺伝子解析を進めている段階である。遺伝子シーケンサーは行っており、大量のデータを解析している途中である。
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Causes of Carryover |
検体の入手に遅れが生じ、遺伝子解析の開始が遅れたため。
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