2023 Fiscal Year Research-status Report
低出力パルス超音波によるリンパ管再生誘導法の開発 ‐リンパ浮腫の予防を目指して‐
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22K09862
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
北山 晋也 横浜市立大学, 医学部, 講師 (30714258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 優子 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00892788) [Withdrawn]
矢吹 雄一郎 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (30610357)
小久保 健一 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 講師 (60770972)
前川 二郎 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (70244449)
小池 智之 横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (80723345)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | lymphedema / LIPUS / regenerative medicine / preventive medicine |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は研究計画書に基づき、両側下肢リンパ浮腫モデルラットを5匹作成し、片側のみに連日LIPUSによる治療を行い、周径の変化やICG蛍光リンパ管造影所見などのデータ、鼠経および膝窩リンパ節と周囲組織を採取した。またnegative controllとしてリンパ節郭清や放射線照射は行わずに麻酔のみをかけたラット1匹のデータも採取した。参考文献通りにリンパ浮腫モデルラットを作成したが、放射線照射の影響か下痢および食欲不振、衰弱から5匹中4匹が作成後1~2週で死亡した。生存した1匹に関しても4週程度で両側とも浮腫が改善した。 参考文献と異なり死亡率が高く生存例も慢性浮腫への明らかな移行が見られなかったため、2023年度はラットへの放射線照射を無しとして膝窩・鼠経のリンパ節郭清のみを行った急性浮腫モデルを作成し、片側の鼠径部にLIPUSを照射した。照射側と非照射側における浮腫改善のスピードやICG蛍光リンパ管造影所見の差異を観察した。また4週間のLIPUS照射終了後には両側鼠経部の皮膚皮下組織を採取した。 予想通り両側下肢とも4週程度で浮腫が改善し、慢性浮腫への影響の評価は困難であったものの、写真ベースの比較ではLIPUS照射側で浮腫改善がやや早い印象があった。一方でICG所見では照射側・非照射側で明らかな差を認めない印象であった。得られたデータを用い、LIPUSの浮腫への効果に関して、本格的な検討、および採取組織の組織学的検討をこれから行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
慢性浮腫モデルラットが文献通りに作成されず、想定していた実験が行えなかった。しかし研究計画を変更し急性浮腫モデルラットを対象とすることで想定していたものに準ずるデータを得ることができた。今後得られたデータの解析を行い、LIPUSの効果を評価していく。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は得られたデータを解析し、LIPUSの浮腫改善効果、リンパ管再生効果(ICG蛍光リンパ管造影所見、およびリンパ系組織の組織学的所見)について検討する。ラットのリンパ管上皮や平滑筋組織を良好に染色する抗体試薬の検討も必要であるため、しっかりと時間をかけ検討を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
他の実験との兼ね合い、実験助手の予定などの関係で、動物実験を2024年2月に行ったため、それに関わる費用が計上されていないため。次年度にはそれらが計上されることに加え、組織染色のための抗体試薬などの費用も掛かるため、それらの充足に充てる予定である。
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