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2023 Fiscal Year Research-status Report

リンパ浮腫患者に対する新規リンパ管再生治療による根治的治療の開発

Research Project

Project/Area Number 22K09867
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

松原 忍  順天堂大学, 医学部, 准教授 (10404576)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 里佳  順天堂大学, 医学部, 教授 (70509827)
西貝 燕  順天堂大学, 医学部, 博士研究員 (80614007) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsリンパ管再生
Outline of Annual Research Achievements

リンパ浮腫における、微小リンパ循環の改善による新たな根治的治療の開発を最終目的として、本研究ではマウスの任意の部位に低侵襲でリンパ管を再生させ る方法を構築することを目標としている。
2023年度に予定していた①in vitro におけるReMa細胞を用いたリンパ管内皮細胞によるリンパ管形成では、継代における細胞の生着率が想定より低く安定した増殖が確立できていない。そのためリンパ管形成の骨格構造となるマトリジェルを入れる実験が停滞している。
②マウス後肢リンパ浮腫モデルを作成するために、文献的に報告があるマウス鼠径部でのリンパ管迂回路の同定および切断を行ったが想定通りの浮腫が生じなかった。原因として切除範囲の不足が推測され、正確なリンパ管および動静脈の剥離・結紮、0.5mm前後の管腔構造の識別と剥離の精度を向上させる技術の獲得を目指す予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

①in vitro におけるReMa細胞を用いたリンパ管内皮細胞によるリンパ管形成では、継代における細胞の生着率が想定より低かった。 文献的に酸素濃度がリンパ管内皮細胞の生育に影響することが指摘されており、培養中の酸素濃度の安定が不十分だった可能性が考えられる。
②マウス後肢リンパ浮腫モデルの作成では、切除範囲の不足による浮腫の不成立が推測された。迂回路として0.5mm以下のリンパ管の存在が影響していると思われる。

Strategy for Future Research Activity

①リンパ管内皮細胞の継代における増殖不良においては、培養中の酸素濃度の安定が不十分だった可能性が考えられるため。インキュベーターの使用方法取り決めの徹底や、定期的なインキュベーター内の環境評価を徹底する。
②マウス後肢リンパ浮腫モデルを作成においては色素を用いたリンパ管の同定法を導入することで、側副路となる0.5mm以下の管腔構造を識別し広範囲でのリンパ管結紮を行う技術を獲得する。

Causes of Carryover

国内外の学会出張を控えたことにより旅費が発生しなかった。想定していた実験結果を得られなかった事にともないサンプル数が少なく自身で実験結果管理を行うことができたため、人件費も発生しなかった。これらにより、当該年度で処理できなかった助成金が生じた。次年度は解決できなかった実験およびin vivoの実験を並行して行う予定であるため、繰越金として使用予定である。

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Published: 2024-12-25  

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