2022 Fiscal Year Research-status Report
転写因子Hivep3による骨芽細胞制御機構と頭蓋顎顔面変形症への関与
Project/Area Number |
22K09876
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
新井 美波 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (70790260)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 吉孝 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (10375735)
三川 信之 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40595196)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 頭蓋顎顔面変形症 / WNTシグナル / HIVEP3 |
Outline of Annual Research Achievements |
Human Immunodeficiency Virus Type I Enhancer-Binding Protein 3(HIVEP3)は、生体内においてWNT-βカテニンシグナルを抑制することで成熟個体の骨形成を抑制し、骨粗鬆症の新たな治療として注目されているが、その分子機能の詳細は未解明である。 HIVEP3機能喪失型変異を有した遺伝子改変マウスを解析し、成熟個体の骨分化・骨代謝におけるHivep3の作用やHivep3の分子機能、頭蓋顎顔面変形症に対する関与を解明することが本研究の目的である。 本年度、変異マウスと野生型マウスの大腿骨をマイクロCTで解析し、表現型を比較した。また、大腿骨より抽出培養した骨芽細胞に骨分化誘導を行い骨分化能を解析した。更に培養骨芽細胞よりRNAを抽出、遺伝子発現解析を行い、骨関連遺伝子発現を比較した。今後はRNAseqによるパスウェイ解析を行い、HIVEP3の骨形成抑制機序の詳細を解明する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウス骨髄からの細胞分離とその増殖、解析が想定より順調に行えたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
これまで殆どわかっていない、HIVEP3の骨芽細胞における作用機序を最新解析技術を駆使して明らかにする。
|
Causes of Carryover |
年度前半に行った予備実験は、既存の施設内備品などを中心に使用したため、当初の予定より使用額が減少している。本年度は本実験を行うため、前年度未使用分を次年度に繰り越した。
|