2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K09896
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
井田 夕紀子 東京医科大学, 医学部, 兼任講師 (00459504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 和樹 東京医科大学, 医学部, 講師 (10617616)
伊藤 謹民 東京医科大学, 医学部, 講師 (60939487) [Withdrawn]
松村 一 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (80256263)
綾部 奈々子 東京医科大学, 医学部, 助教 (30962526) [Withdrawn]
青木 昂平 東京医科大学, 医学部, 助教 (70966936)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | エラスチンペプチド / 老化皮膚 |
Outline of Annual Research Achievements |
エラスチンは皮膚の物理的な性質に大きな影響を持ち、創傷治癒に伴って生じた瘢痕にはエラスチンが誘導されず、また、加齢や紫外線照射によっても減少し、瘢痕や老化皮膚の柔軟性の欠如の原因と考えられている。そのため、瘢痕による質感の変化や運動機能障害、老化皮膚では軽微な外力で損傷を受ける原因となっている。今回、我々はエラスチンを分解処理したエラスチンペプチドを老化皮膚や瘢痕に導入し、エラスチンを誘導することができるのではないかと考え、2023年度はラット背部皮膚へのエラスチンペプチド導入にあたり、エラスチンペプチド濃度の適正化について検討を行い、実験を継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
健常皮膚に対する導入が終了し、結果が得られている予定であったが、エラスチン導入に関する標準手技が確立しておらず、ひとつひとつの項目に関して検討を重ねながら進行しているためと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
導入方法に対する一定手技が得られれば、速やかに健常皮膚、各種モデル皮膚に対する実験が遂行できると考えている。2023年度から2024年度で複数の研究分担者の変更があったため、研究責任者がさらに綿密な連携をとることが必要と考えている。
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Causes of Carryover |
実験の遂行にやや遅れが生じているため、物品使用額、学会発表関連の使用額が減少しているためと考えている。実験分担者と連携しながら進行を進めることで適切に使用していく計画である。
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