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2023 Fiscal Year Research-status Report

Study of the role of desmosome cadherin in cell motility and lymph node metastasis

Research Project

Project/Area Number 22K09921
Research InstitutionFukuoka Dental College

Principal Investigator

稲井 哲一朗  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (00264044)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平木 昭光  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (60404034)
吉本 尚平  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (70780188)
緒方 佳代子  金沢大学, 医学系, 助教 (70830123)
大谷 崇仁  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (80759738)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordssquamous cell carcinoma / Lymph node metastasis / E-cadherin / Desmoglein-1 / Desmoglein-2 / Desmoglein-3
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、アドヘレンス結合蛋白E-cadherin (Ecad)、デスモソーム蛋白Desmoglein (DSG) 1、DSG2、DSG3の発現の組合せに着目し、口腔扁平上皮癌(OSCC)で集団運動が起こっている可能性と上皮層内部で起こる初期変化を調べることを目的とする。
令和4年度は、DSG3遺伝子をゲノム編集で破壊したK38細胞株DSG3KO、EGFPを発現するEGFP-DSG3KOを作製した。Ca添加による細胞接着形成過程で、DSG1の細胞接着部位への集積がDSG3KOでは遅延し、DSG3KOの接着強度が減弱することがDissociation assayで分かった。WTとEGFP-DSG3KOを混合培養して異種細胞間結合を調べた結果、DSG1、DSG2はすべての異種細胞間結合にみられたが、DSG3は異種細胞間結合には一部を除いてみられなかった。この結果から、DSG3の大部分はDSG3どうしのホモ結合で接着していると考えられた。
令和5年度は、DSG3KOにおける細胞間接着の減弱がストレス応答MAPK(p38 MAPKとJNK)
と関連しているかどうかを調べた。DSG3の欠損でp38 MAPKが活性化されるという報告があるが、DSG3KOではp38 MAPKの活性化は見られなかった。JNKの活性化は確認できなかったがJNK阻害剤処理でDSG1の細胞間接着への集積が見られ、接着強度も改善した。これまでの結果を論文にまとめ発表した。DSG1遺伝子をゲノム編集で破壊したK38細胞株DSG1KOの作製を試みたが、DSG1a,b,cが同時に破壊された細胞株を得ることができなかった。OSCC患者の生検試料を継続して収集しているが、まだ十数例しか集まっておらず、収集を継続する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

マウスケラチノサイト(K38)において、ゲノム編集技術によりDSG1またはDSG3を遺伝子破壊した安定細胞株を作成することと、OSCC患者の生検試料を収集することが主要な研究計画であった。DSG3を遺伝子破壊した安定株(DSG3KO)は作製し解析できたが、DSG1については、令和4年度に続いて数回作製を試みたものの、遺伝子破壊した安定株(DSG1KO)の作製はできていない。DSG1遺伝子は、異なる染色体にDSG1a, DSG1b, DSG1cがあり、同時に3つの遺伝子を破壊することが難しい可能性がある。そこで、令和6年度はDSG2の遺伝子を破壊したK38細胞を作製する。すでにDSG2遺伝子破壊のためのベクターの準備はできている。OSCC患者の生検試料については、令和6年度はさらに数を増やし、解析を始める。

Strategy for Future Research Activity

細胞間接着形成過程で、DSG1の細胞接着部位への集積がDSG3KOではWT(野生型K38)に比べ遅延した。Dissociation assayによる細胞間接着強度解析で、DSG3KOはWTより接着強度が減弱し、1日後より3日後でさらに接着強度が弱まった。これらの変化が、p38 MAPKの活性化(リン酸化)と関連するかどうかをWBで解析する。
DSG1については、遺伝子破壊した安定株(DSG3KO)を作製できていない。DSG1遺伝子は、異なる染色体にDSG1a, DSG1b, DSG1cがあり、同時に3つの遺伝子を破壊することが難しい可能性がある。そこで、来年度は、DSG2の遺伝子を破壊したK38細胞を作製する。
OSCC患者の生検試料の数を増やし、リンパ節転移との関連を、アドヘレンス結合蛋白E-cadherin (Ecad)、デスモソーム蛋白Desmoglein (DSG) 1、DSG3の発現の組合せに着目して、免疫染色で調べる。

Causes of Carryover

令和5年度は、生検試料の数が集まらず、免疫染色で調べることがための抗体の経費、学会発表の経費などが未使用となった。令和6年度は、OSCC患者の生検試料の数を増やし、リンパ節転移との関連をアドヘレンス結合蛋白E-cadherin (Ecad)、デスモソーム蛋白Desmoglein (DSG) 1、DSG2、DSG3、DSG4の発現の組合せに着目して免疫染色で調べるための抗体を購入したり、研究成果を学会発表するために使用する。これらの費用は、令和5年度の未使用額で充当する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] A patient with pleuroparenchymal fibroelastosis carrying a novel fibrillin-2 gene variant2023

    • Author(s)
      Hidaka Kouko、Inai Tetsuichiro、Kosho Tomoki、Yamaguchi Tomomi、Kawabata Yoshinori、Inai Yuko、Imamura Shogo、Sanada Sakiko
    • Journal Title

      Respiratory Medicine Case Reports

      Volume: 44 Pages: 101870~101870

    • DOI

      10.1016/j.rmcr.2023.101870

URL: 

Published: 2024-12-25  

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