• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

組織形態に基づく口腔扁平上皮癌における癌微小環境の解析

Research Project

Project/Area Number 22K09947
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

天野 雄介  自治医科大学, 医学部, 准教授 (70571587)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords口腔癌 / 間質 / EMT / 微小環境
Outline of Annual Research Achievements

口腔扁平上皮癌(OSCC)におけるがん免疫微小環境について解明することを目的とし,OSCCの外科的切除例110例を対象として,CD3, CD4, CD8, CD20, CD68, CD163, PD-L1について免疫染色を行い,臨床病理学的因子との相関,予後について検討した.年齢は24-92歳,男 : 女 (61:49),観察期間中央値は1845.5日であった.CD3, CD4, Foxp陽性細胞はTis-T2,Stage0-Ⅱ,神経周囲浸潤なし,Depth of invasion≦10mmで多かった.また,CD68, CD163陽性細胞はGrade1で多かった.CD163陽性細胞が多い群では,有意にRFSが延長していた.PD-L1陽性群(TPS>5%)では有意にCD3, CD4, CD8, CD68, CD163陽性細胞が多かったが,PD-L1の発現の違いによる予後の差は見られなかった. また, 公開データベースから取得したmRNA発現データの解析によって,正常組織に比べてOSCCで特異的に発現が亢進あるいは低下する遺伝子を抽出した.さらに,これまで免疫関連マーカーとして周知されている遺伝子との相関について解析し,分子標的となりうる新規の免疫関連遺伝子/分子としてGBP5を同定した.GBP5の発現がPD-L1の発現および免疫細胞浸潤と強く相関したという結果から,GBP5が抗PD-1/PD-L1免疫療法に対する治療予測マーカーとなる可能性を示した. GBP5が腫瘍で低発現,間質で高発現する例は予後良好であり,GBP5が予後層別化のためのバイオマーカーとして有望視される分子であることを明らかにした.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

上記のように腫瘍免疫に関連する新規予後因子の同定ができ, 専門誌へ投稿まで完了できたため.

Strategy for Future Research Activity

間質細胞に関してもマーカーの選定を行なっており, 組織標本を用いた免疫染色で検討を進めている.

Causes of Carryover

当初の予定よりも標本作製機材に要する費用が抑えられたため, 次年度使用額が生じた.
今年度では, 成果を報告するための投稿料や, 免疫染色を行うあたり, 種々の抗体購入や周辺機材の購入に当てる予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 口腔扁平上皮癌における免疫学的癌微小環境の病理学的特徴2024

    • Author(s)
      長谷川雅世,天野雄介,木原淳,松原大佑,福嶋敬宜,仁木利郎
    • Organizer
      第113回日本病理学会総会

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi