2022 Fiscal Year Research-status Report
歯性感染由来の発熱性好中球減少症リスク判断指標の解明-乳がん補助化学療法を対象に
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22K09982
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
曽我 賢彦 岡山大学, 大学病院, 准教授 (70509489)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 歯性感染症 / 発熱性好中球減少症 |
Outline of Annual Research Achievements |
下記研究計画で、今年度はデータの収集および解析を行う予定であった。 A)乳がん治療の術前および術後補助化学療法で歯内・歯周疾患の歯性慢性感染症が発熱性好中球減少症に及ぼす影響の実態解明:過去5年間に本院で乳がんに対するACおよびTC療法を施行された患者を対象とし、化学療法中の発熱性好中球減少症の発症に占める歯性慢性感染の影響の実態を明らかにする。 B) 歯内・歯周疾患の歯性慢性感染症を原因とする発熱性好中球減少症のリスク判定でスクリーニング的に用いることができる指標の明確化:前向き研究開始後2年間に本院で乳がんに対するACおよびTC療法を施行される20歳以上の全患者を対象とし、パノラマX線検査、CPITN、PISA、および歯周病原細菌に対する血清抗体価検査結果と発熱性好中球減少症の発症との相関を主要評価項目として調べる。 A) についてはAC療法の実施患者で歯性感染症が発熱性好中球減少症と関連する傾向を見出している。また、国内・国際学会に出席し、最新の情報についての収集を行えた。一方で、診療業務において新型コロナウイルス感染症対策に追われる中、その他の研究については進捗が遅れている。B)については現在患者血清の収集に向けて準備中である。 データ収集がままならない状況ではあったが、歯性感染症と発熱性好中球減少症の関連について得られた知見、そして歯性感染症とともに発熱性好中球減少症の原因となる口腔粘膜障害についての知見を盛り込んだ指針、書籍、論文の発表、ならびに医科―歯科連携のwebセミナーによる推進に関する論文を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
診療業務において新型コロナウイルス感染症対策に追われたため、進捗が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画自体は無理がなく、新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着けば研究は問題なく実施できる。本院で乳がんに対するACおよびTC療法を施行された患者を対象とし、化学療法中の発熱性好中球減少症の発症に占める歯性慢性感染の影響の実態調査を進めるとともに、パノラマX線検査、CPITN、PISA、および歯周病原細菌に対する血清抗体価検査結果と発熱性好中球減少症の発症との相関を調べ、結果を関連学会で公表する。新型コロナウイルス感染症の流行により研究の進捗が遅れるようであれば、研究実施期間の延長を検討する。期間が確保できれば本研究を完遂することが可能である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行のため実験の進捗が遅れたため次年度使用額が生じた。遅れた実験について次年度実施する際に使用する予定である。
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Research Products
(5 results)