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2023 Fiscal Year Research-status Report

抗炎症性生理活性物質Shikoninを用いた新規歯周治療薬の創製

Research Project

Project/Area Number 22K09993
Research InstitutionOsaka Dental University

Principal Investigator

梅田 誠  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (90193937)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田口 洋一郎  大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (60434792)
今井 一貴  大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (30878624)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords歯肉 / 創傷治癒 / 歯肉上皮細胞 / 歯肉線維芽細胞
Outline of Annual Research Achievements

紫根の有効成分であるShikonin は,古来より抗炎症効果や抗菌作用を有し創傷治癒を促進すると報告され,とくに皮膚や粘膜に有効とされている。本研究ではShikoninの歯周組織に対する創傷治癒を評価するために,ヒト歯肉線維芽細胞(HGnF)に対するShikoninの細胞増殖,細胞遊走および抗炎症作用について評価を行なった。
ヒト歯肉線維芽細胞 HGnF を各種濃度のShikonin(0.001, 0.01, 0.1, 1 および10 μM)で培養し細胞増殖,遊走を評価した。抗炎症作用を調べるために,1 ng/mLのヒトリコンビナントIL-1betaにて炎症状態を惹起しShikoninの抗炎症作用をELISA法とリアルタイムPCR法を用い炎症性サイトカインIL-6 および IL-8 の発現を調べた。
0.01 μM のShikonin は HGnFの増殖と遊走を有意に促進し,10 μMのShikoninによって細胞毒性を誘導した。また、ShikoninはHGnFに対し細胞増殖能と遊走能を示し HGnFを ヒトリコンビナントIL-1betaにて刺激後Shikoninで処理するとIL-6 およびIL-8 の発現を抑制した。
現在改良型Shikoninの作成に関しては,安定化状態に持っていくことができず,現在数種の溶剤で試している。
Shikoninは HGnFの細胞増殖,遊走, 抗炎症作用を有し,Shikoninは昨年度行なった歯肉上皮細胞と同様に,ヒト歯肉線維芽細胞の創傷治癒を促進させる薬品であると示唆される。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

マウスにおける動物実験を取り組んだが,創傷治癒のスピードが速く,Shikoninの有意性を確立することができなかった。そのうえで,現在ラットを用いた動物実験に取り組んでいるが,動物実験における創傷治癒モデルの確立に苦慮している。
また,Shikoninの動物個体への適応濃度について検討しているが,in vitroにおける為害性の有無の判定に上皮,結合組織それぞれの組織において違うことが認められ,もう少し為害性の範囲について検討を行なっている。
改良型Shikoninの作成に関しても,可溶性で安定化させることに苦慮しており様々な条件で検討している。

Strategy for Future Research Activity

今後ラット口蓋における創傷治癒モデルを確立し,為害性が認められない濃度でShikoninを適用し歯周外科処置後の創傷治癒促進に寄与したいと考えている。
改良型Shikoninに関しても可溶性の溶剤を数種試し,試作品を作製しようと考えている。

Causes of Carryover

改良型Shikonin作成に関する可溶性溶剤の検討において,使用できない溶剤などがあり,想定していた予算額と少々違うことになった。
少額ではあるが,残額は今年度に継続して使用する予定であり,解決されていない可溶性溶剤の検討等に使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] Essential Amino Acid Starvation-Induced Oxidative Stress Causes DNA Damage and Apoptosis in Murine Osteoblast-like Cells.2023

    • Author(s)
      Runbo Li , Hirohito Kato, Chihiro Fumimoto, Yurika Nakamura, Kimihiro Yoshimura, Emika Minagawa, Keiju Omatsu, Chizuko Ogata, Yoichiro Taguchi, Makoto Umeda
    • Journal Title

      International Journal of Molecular Sciences

      Volume: 24 Pages: 15314

    • DOI

      10.3390/ijms242015314.

    • Peer Reviewed / Open Access

URL: 

Published: 2024-12-25  

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