2023 Fiscal Year Research-status Report
The effect of oral function on frail and sarcopenia via nutrition: a 12-year longitudinal study
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22K10055
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 芳信 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招へい教員 (10144510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池邉 一典 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (70273696)
高橋 利士 大阪大学, 大学院歯学研究科, 招聘教員 (70610864)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 高齢者 / フレイル / サルコペニア / 口腔機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,ベースライン調査に参加した地域住民(70歳群約1000名,80歳群約1000名,90歳約300名)を対象に,3年後,6年後,9年後の中間時点でのデータに加え,12年後の追跡調査を行うことで,口腔因子と低栄養,サルコペニア,フレイル発症との因果関係を詳細に検討することを目的としている.また,本研究では大規模調査において口腔機能と栄養,サルコペニア,フレイルの関連を検討し,低栄養,サルコペニア,フレイルに対する各口腔機能の基準値や口腔機能低下の組み合わせを検証することも目的の一つである. 今年度は,2023年度は70歳群55名,80歳群112名,90歳群36名の合計203名に対して追加で12年後の追跡調査を行った. 口腔機能が栄養を介してフレイル・サルコペニアに与える影響を検討するために,口腔機能および栄養摂取状態と身体的なフレイルとの変数間の因果関係について統計学的分析を行うこととした.パス図を用いて表すことのできる構造方程式モデリングを用いて分析を行うために,昨年度までに調査を終了している70歳から90歳までの各年齢群の計約2600名分のデータに対して,本年度の新たな追跡調査を追加した縦断データベース(2024年3月末時点でデータ整理が終了しているものに限る)を基として,データセットを作成した.分析結果より,口腔機能と精神的健康状態との間に正の直接的関連性があることが明らかになった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り,研究が遂行できているため.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は,引き続き地域在住高齢者の調査を継続して行うとともに,これまでに取得したデータならびにベースライン調査以降のデータ整理を行い,横断的・縦断的に分析を行う.また,学会発表や論文発表にて,分析結果について発表する.
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Causes of Carryover |
高齢者の調査参加者の数が予定より少なく,調査日数が当初の予定よりも少なくなったことにより,調査に参加するスタッフに対する謝金や,調査のために必要な物品の購入費が少なくなったと考えられる.差額は来年度に繰り越し,調査のための物品の購入に使用する予定である.
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