2023 Fiscal Year Research-status Report
組織再生を目指した人工粘膜の開発と人工骨を併用した骨造成能の評価
Project/Area Number |
22K10081
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
益崎 与泰 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (80588103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (00294570)
石井 正和 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00456683)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | インプラント / 上皮 / 人工骨 |
Outline of Annual Research Achievements |
インプラント治療は欠損補綴に対する治療法として確立しており適応範囲は拡大しているが、局所的問題として骨量不足や角化粘膜不足などがあげられる。骨量不足に関しては自家骨を始め、近年では炭酸アパタイトなどの人工骨を用いた骨造成により一定の効果を示している。骨造成や通常のインプラント埋入手術を行う際に生じる歯肉の不足に関しては減張切開による粘膜伸展を行うことで創部の被覆を行うことがあるが口腔前提が狭くなるなりやすく、通常の埋入手術においても不動粘膜がある方がよいと言われているため、あらかじめ角化歯肉移植を行い、手術のための環境を整えなければならない。環境を整えない、または粘膜移動による環境の変化はその後の補綴治療やメインテナンスに支障をきたす場合がある。歯肉移植を行う場合、現状では主に郊外から移植片を採取するため、採取量の制限や、採取部位への侵襲による疼痛、手術時の血管損傷などのリスクが問題となる。本研究ではより効果的に組織再生を行うため、移植可能な強度を有するメンブレン上で上皮および結合組織を層状培養し歯肉附則部位に直接移植可能な人工歯肉を製作可能か検討する。また骨組織や軟組織再生の効果があるとされるステインや歯肉由来間葉系幹細胞を用いることで再生速度や成熟度が加速するか検討を行う。最後に人工的に骨欠損部を作製後、人工骨として有用であることが臨床で示されている炭酸アパタイトと人工メンブレンを用いることで骨再生及び歯肉再生が可能か検証を行うものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
9月より本大学に勤務することになったが、在籍分野は今までに行っていた研究ではないため、類似研究を行っている他分野と相談しながら改めて機材等の購入を含めた準備を行っている状態である.現在実験準備が整ってきたため、当大学で研究を遂行するとともに、前大学など研究分担者と連携しながら研究を進めていくこととなっている。 上記理由により研究がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
現段階で本研究の類似研究を行っている分野があるため、研究に関して意見交換を行いながら培養等を行っていく。また鹿児島大学、大阪大学に研究分担者がいるため、実験結果のディスカッションや研究分担を行ってもらう予定である。
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Causes of Carryover |
9月に移動になり、研究環境が違ったため、移動先の研究体制や必要な研究物品の選定等が必要になり研究がスムーズに進行しなかった。現段階で材料等の準備が整ってきたため、今後他分野と協力しながら培養をはじめとした研究、前大学の研究分担者と協力の上研究を進めていく。
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