2022 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of evaluation criteria for tongue movement during mastication in oral rehabilitation
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22K10087
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
覚道 昌樹 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (80758061)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 舌 / 超音波 / 舌運動 / 筋電 / 押しつぶし |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は主として研究実施のための環境整備に従事した. 本研究の最終目標はオーラルリハビリテーションにおける咀嚼時舌運動の評価基準の確立である.つまり,本研究は尺度研究であるため構成概念の操作的定義を行うために既に確立されている嚥下機能評価の先行研究から舌運動評価に関連する検査法として舌圧測定,舌圧の訓練法として用いられている舌圧トレーニング器具(ペコぱんだ)を用いた超音波診断装置の測定方法におけるバイアスの検討を行った.まず初めに先行研究で行われている舌圧関連の論文検索を網羅的に行い,摂食嚥下リハビリテーションにおける咀嚼の前段階であると考えられている押しつぶしの定義の設定や,これらの用語の整理が必要であることが判明した.また,押しつぶしができるようになるために舌の機能訓練が臨床では行われているが,明確にエビデンスをもって検証された訓練法はなく,現在行われている訓練法の妥当性と信頼性の研究を行うことが必要であることが判明した. また,当初の計画では超音波画像解析ソフトウェアを購入予定であったが,前述の理由から研究計画の一部を変更し,超音波診断装置と筋電計を用いた食品を舌と口蓋の間で押しつぶしたときの動態と筋活動との関連を調査するために表面筋電計の購入を行った.また,表面筋電計は既存の超音波診断装置と同時計測することができ,計測において互いに物理的に干渉しないことを確認した. また,本研究に関連する超音波診断装置を用いた食品摂取時の舌運動の違いを検討し,その結果を日本口腔リハビリテーション学会の機関誌に論文投稿および学術大会にて研究成果報告を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度にて研究の環境設備の準備が整ったことから,おおむね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は医の倫理委員会の承認を受諾したのちに,研究の対象者の募集を行い,実際に舌と口蓋による押しつぶしを行った際の舌運動を超音波診断装置および筋電計を用いて計測する予定である. また,その研究結果は関連学会等にて発表を順次行っていく予定である.
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Causes of Carryover |
本年度は余剰予算が760円であった.当初のほぼ計画通り研究は問題なく進行している,次年度も計画通り使用する予定である.
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